間もなく任期を終える名物助役さんについて考えながら | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

間もなく任期を終える名物助役さんについて考えながら

和光市の深野助役(和光市の場合は助役は1人)は市役所が町役場だった頃から、その仕事人生(45年余)を和光市役所にささげた人。

いろいろな意味で、「職員のボス」であり、その調整能力、職員をまとめる手腕が高く評価されたのか、市長が交代した後も助役を務めました。(普通は助役は入れ替えが多い。)

私も最後なので質問に関してご答弁をお願いしましたが、今回は集中的に答弁を求められる場面が多いように見受けられます。(普段はあえて助役、という指名は少ない。)

さて、助役というものは政治任命職であり、市長と現場の間で調整をしたり、市長の代理をしたり、という役回りです。

地方自治法の改正で、助役は副市長という役割になることが想定されています。

和光市の場合、野木市長が職員からの生え抜きではなく議員出身のため(まあ、それだけかは別にして)、助役の調整能力に市長はかなり助けられていように見えます。やはり、中の人間にしか分からないいろいろな複雑さが組織にはあるからです。まあ、そういうものを知らないからこそできる改革もあると私は思いますが。

複数助役制を採る自治体では、1人は県からの出向というパターンも多いようですし、あるいは民間から、という例もないではありません。

ただ、その場合はもう1人が生え抜きであるケースが多いようです。

また、神戸や大阪のように助役が代々市長になるパターンの自治体もあります。

そういう意味で、助役は一種の政治家であるともいえます。

助役についてたらたらと書きましたが、彼が市役所を間もなく去るということを考えると、彼の存在というのは大きかったのだな、とあらためて思わされます。

明日も答弁が予定されていますが、普段はあまり聞くことのない、ベテランの真髄をしっかりと聞き取って参考にしようと考えています。