ご近所の底力~防犯編を見て | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

ご近所の底力~防犯編を見て

NHKの人気番組「ご近所の底力」は子どもの安全を守る、防犯編だったので釘付けになって見ました。

正直、内容は今言われていることばかりなのですが、そこは映像のすごさ。懸命に汗を流している人々の表情や、実践例の生々しい現状が見えて、「見てよかった」と感じました。

中でも登場している人の「自分の子どもが被害にあったら加害者の安全は保証できない」と語るときの表情に子を思う親心を感じました。

いろいろ甘い認識の方もいますが、治安は既に非常事態の域にあると思います。私はそのくらいの危機意識を持って活動しているつもりです。

さて、番組のポイント三つをご紹介します。(以下、青は私の感想)



①誰でもできる見守り策

通学時間を示し、その時間に掃除をする。

そして、一緒にお年寄りが通学する子どもたちとともに散歩。

(いわゆる「ついで防犯」ですね。)

②町の危険をあぶり出し

防犯マップづくり。

実際現場を見る。

そして、子どもの意見を地図にして町の死角をなくす。
危険箇所には通報スイッチを備える。
周りからの見通しの悪い遊歩道~枝を刈り込む


違法駐車がたくさんいて見通しの悪かった公園では違反者を徹底的に取り締まってもらう。安全なはずの公園が意外に危険だった、とのこと。

木が茂っていて中が見えない場所では、木を刈ってもらい見通しをよくする。

(剪定はともかく、木を切ると怒る人がいるのですが、安全が優先なのは仕方がないと思います。他で植えればプラスマイナスゼロですから。)
どこに問題があるのか地域で検証する。

そして、集めたデータを元に対処してもらう。

③いざというときの対処法

子どもでもできる対処法を訓練。ここでは、春日井市の事例。
子どもは相手に名前を教えない。
大人に近づかない(腕を伸ばした距離をとる)。
春日井市では、防犯教室として疑似体験授業を行っている。

安心安全まちづくり女性フォーラムの人々が登場。

市ではボランティア育成講座をやっている。

防犯教室では、キャストとしてお年寄りに助っ人を頼んでいる。

(春日井市は防犯で有名な自治体です。いろいろ見ていると、市と市民の協働での取り組みが徹底していると感じます。特に、自分の孫だからというのではなく、地域のお年寄りが参加しているところは見習うべきだなと感じました。)

④その他

杉並区は子ども安全注意報としてメールを登録した住民あてに送っている。

(これは9月の定例会で私も市に提案したものですが、早期の実現が待たれます。)

◎感想

当たり前のことばかりなのですが、何より、できるかできないかは取組む側の真剣さにも関係しているように感じました。呼びかけにしても、杉並区の「お困りご近所」の皆さんはわざわざ戸別訪問して地域の方に頼むなど、手間を惜しんでいませんでした。参考にしたいと思います。

また、地域の方の協力については、子どもの安全のことをしっかりと強調しつつ粘り強く検討し、交渉しなければな、と感じました。

私の住む地域では団地の自治会の防犯委員会が夜回りをしているのですが、メンバーが固定化しており、新規の参加者集めについて私も知恵と手間を惜しまず努力しなければな、と感じています(前回の防犯パトロールもいつものメンバーのみ。若い父親の参加をどう促しますかね)。


また、私も参加させていただいている地域の育成会(和光市では「育てる会」)が「ついで防犯」に取組みますので、その動向も見守りたいですね。ちなみに、こちらもパトロールは一部の母親のみ。今後、育成会活動を含めて父親の参加を呼びかけていきます。