松本の一般質問と答弁の概要
定例会で行った一般質問について、概要をお知らせします。
◎指定管理者等のコスト把握を
質問 指定管理者や委託業者の積算、特に人件費の積算はどのように行われているのか。また、実際の人件費をどう把握し、適正性を判断しているのか。実態を把握することはサービスの品質確保のためには不可欠と思うがいかがか。
答弁 現状では事業計画を参考に判断しています。また、収支報告書により人件費の総額は把握できます。しかし、個々の人件費は経営上の問題であり、また、就労形態が多様化している現状から、把握は困難です。人件費についてはサービス向上のために注視する必要があると認識しています。
(当面あまりやらないという答弁です。)
補足 指定管理者による適正な施設運営のためには、不可欠の事項と認識しています。今後も指摘していきます。
◎ 防災マップ等の改訂について
質問 防災マップ、洪水ハザードマップを改定しているが、タイムスケジュールはどうなるのか。また、リスクの積極的な開示や行動指針などの提示が必要と思うがいかがか。
さらに、情報を積極的にホームページ等に開示する必要があると思うがいかがか。
また、宮城県塩竃市にならってオンサイト貯留採用を検討してはいかがか。
答弁 防災マップについては18年度に作成し、配布します。今回は大判の地図ではなく、冊子として保存しやすいものになる予定です。また、洪水ハザードマップについては県が現在情報を改訂中で、18年4月を目標に作業が進んでいます。市の洪水ハザードマップについては平成19年度を予定しています。
行動指針については他市の事例を参考にしながら、どのような情報提供が必要か検討してまいります。
ホームページについては各市がネットを活用しており、当市としても充実させて参ります。
◎快適な住環境の形成を~建築物の紛争予防手続条例の制定と、地区計画制度等の積極的な推進、周知を
質問 都内や越谷市などでは建築物に関する紛争予防や調停のための手続条例があり、開発業者は手続の遵守が求められている。和光市でも既存の開発指導要綱を発展させた手続条例を制定し、手続きの明確化と遵守の徹底を図ってはいかがか。
また、近年の判例では、建築公害に関して「地区計画」等の制度があるから、それを活用しない場合の周辺住民の環境権は保護しない、という趣旨の判例が続いている。市民の住環境を守るためには、地区計画等を積極的に推進・周知する必要があると考えるがいかがか。
答弁 和光市の開発指導要綱は一定の成果を挙げていると認識しています。条例化については、まちづくり条例の検討の中で、条例化も含めた検討を行っていく必要があると認識しています。
(まちづくり条例待ちという答弁です。また、指導要綱で十分という考えがあるようです)
また、地区計画については従来、行政発議のみだった制度が改められ、平成12年度より住民による発議が導入されています。これを積極的に啓発し、支援してまいります。
◎ 児童虐待に関して父親への対応と4ヶ月未満児への対応はどうなっているのか
質問 虐待に関し、出生届け時の情報提供はどうなっているのか。東京都の調査では虐待の24パーセントを占めるとされる父親へのフォローは十分か。また、他市で導入されている母子保健推進員制度の導入を視野に入れてはどうか。
答弁 諸制度に関するチラシを戸籍住民課窓口で配布するとともに、係員が子ども福祉課に誘導し、保育園やファミリーサポートの案内をおこなっています。その際に、届出にこられた方の様子を把握し、心配な要素があれば適切に対応できるようになっています。
また、今後、夜間窓口でも育児に関するある程度の資料を配布する方向で検討します。
母子保健推進員制度については、今後の「健康和光21」計画検討における課題とします。
◎ 給食における牛肉使用停止は今後も続けるべき
質問 米国産牛肉の輸入解禁が決定された。これまでも給食では牛肉を使っていないはずだが、米国産の輸入再開でますます牛肉の信頼性が下がる。今後も安全性が確保されるまで使わないという方針を守って欲しいと思うがいかがか。
答弁 国産牛肉からBSEが発見されて以来、使用はしていませんが、今後もさらに慎重に判断してまいります。
◎ 食育の観点から、強化磁器食器の採用を
質問 アルマイト食器は熱いものを入れると熱くなり、持ちにくいことから犬食いの原因となっている。食育の観点から強化磁器を取り入れてはいかがか。
答弁 教育委員会でもさまざまな材質を比較検討した結果、強化磁器が望ましいと考えています。ただし、単純に食器をすべて交換すれば、4600万円という試算があり、さらに保管庫や洗浄機への投資も必要であることから、即座にというわけにはいきません。平成19年度からをめどに、徐々に導入することを検討します。
◎ アーバンアクア公園計画の進捗状況
質問 荒川右岸の終末処理場上部の公園整備であるアーバンアクア公園の進捗状況はどうなっているのか。また、財政の厳しい折、補助金の期待できない部分については整備を見送るべき考えるがいかがか。
答弁 平成20年度までに県の工事が終わり、その後、21年度より市が管理して整備する予定です。総工費9億のうち、補助金対象として考えられるのは3~4億円分です。
どのように整備すべきかは関係各部と協議の上、慎重に判断してまいります。