「花粉封じ、スギ伐採に27億円…東京都が対策本部設置」は首都圏連合で一気にやってくださいな
「花粉封じ、スギ伐採に27億円…東京都が対策本部設置
今春、観測史上最多のスギ、ヒノキの花粉飛散量が確認された東京都は、花粉症対策に本腰を入れることになった。
来年度予算案に約27億円のスギ伐採予算を盛り込む方針で、14日夕には副知事をトップとする全庁的な対策本部も設置する。都の調査では、花粉の発生源となる東京西部の人工林では、飛散量がおびただしい樹齢30年以上の古木が8割を占めることが判明。都は来年度以降の10年間に1200ヘクタールを伐採する計画で、「都内産スギ」の使い道も考える。
都内では今春、昨年の42倍の花粉飛散量を観測。都心部でも昨年の22倍、最多記録(1995年)の4割増に上った。都民の5人に1人が「患者」とのデータもある。石原慎太郎知事も今春、「人生で初めて」花粉症に見舞われ、花粉症対策を発案した。
対策本部は、産業労働局や環境局、福祉保健局など14局が参加。都産材の用途開発、都発注の公共工事への利用促進のほか、林業の活性化を議論する予定だ。 (読売新聞) 」
予想通りの展開ですね。石原都知事が花粉症になれば、徹底的に対策を講じるだろうと多くの人が思っていたはずです。
その日がようやく来ました。今更ですが。
今後の議論で注文したいのは、首都圏連合での取組みの必要性です。
あるいは山梨県も入ってもいいかもしれません。
とにかく一気にやってほしいですね。
計画的に花粉の飛散量を減らし、一方で首都圏の森に関する政策を総合的に考える場が必要だと思うのです。
日本の森は、人の手が入ることを前提にした形で「入会地」として形成され、長年コントロールされてきました。その様子は『やまのたけちゃん 』という絵本を見ればよく分かります。
しかし、ある意味完成形であった入会地という存在自体が崩壊し、現在、日本の森林は次のあり方を模索する段階にあると思います。
人の手が入らないと維持できない、いわゆる「雑木林」は今後維持できる見込みがありません。
となると、杉を伐採した後、人の手がかからず、しかも持続可能な森林を形成するためには研究とそれを踏まえた戦略が必要だと思うのです。
まずは、首都圏連合での取り組みから。お願いしますよ、知事さん。