メーデーの思い出 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

メーデーの思い出

①ビール片手でメーデーに

最近、イマイチ話題にもならないメーデーですが、私も大昔は会社(出版社の労組は左寄りなんです。共産系)の労組に動員されて出ていました。会社は出席扱いです。留守番は管理職。この日の管理職はアルバイトとともに、電話番に大忙しです。

集合場所(へんな音楽がかかっています)に行き、点呼され、主催者の指示でぞろぞろと歩き始めます。

恥ずかしいし素面じゃ叫べないので多くはビール片手です。歩いているうちに既に泥酔し、蛇行する者も出てきます。


②昼間っから大宴会

散々歩いて、叫んで、へとへとになったら、単組(各社の組合)ごとに組合費(自分が払った組合費ですよ)で昼間っから宴会です。

覚えているのは集合場所が(例の変な音楽。共産党系の恥ずかしい歌。ほら、歌声運動ってあったでしょう)異常にうるさかったこと、活動家のアジテーションが時代遅れに聞こえたこと、組合費を取り返そう、としこたま飲んで酔っ払ったことなどです。午後早くから8時、9時まで続くんですが、最後のカラオケでは複数の単組幹部が寝ています。歩いて疲れたんでしょう。


③変化がないと感じます

労組と経営者の関係は今も昔も弱者と強者なのですが、弱者に変化がないなあ、と今、冷静に感じます。

いまどきメーデーで気勢を上げても、盛り上がりに欠けているし、経営者も慣れていますから。

法的にどうなのか検証していない冗談ですが、組合が自社株を大量買いして、業績的に駄目な経営者は更迭、というのがインパクトとしては大きいでしょうね。

ただ、組合費はリスクマネーではないので、コンセンサスを得るのは難しいでしょうが。

とにかく、このままでは埒が明かないですね。方向性としてはアメリカのような産業別の大規模労組を作るとか、ドイツのような方向を目指すとか。このままじゃ絶対にだめで、やはり、連合なり何なりが、脱皮のデザインを描いていく必要があります。

難しいとは分かっていますが。


④このまま下火になるのは寂しいですね

客観的に盛り上がらないのが現状のメーデー、キューバのカストロを呼ぶ(生きてましたっけ?)とか、ミーハー的な客寄せもすべきだし、お金はあるのだから、一流のコンサルや広告代理店と戦略を立て直すことも考えて欲しいです。
昼間、共産党の議員さんに「地味なお祭り化している」と言ったら叱られました(でもさ、事実を言われたから起こるんだと思いますよ)が、まじめなだけではもたないですね。

『自動車絶望工場』(鎌田慧)の時代は過去のものとなりましたが、今も働く人々への不当な圧力はいくらでもあります。むしろ強くなっている。労働者の権利の底上げはやはり大切ですから、もっと頭とカネを使って盛り上げるべです。