[49歳236日目 50歳まであと129日]

 

先月来、開業に向けてマーケティングの勉強を始めた。

実際に自分の開業する地域や取り扱う分野で、どのような戦略を立てて事業を展開したらよいかを具体的に考えている。

 

当然、マーケティングとは無縁の世界で仕事をしてきたため、この歳になって初めて聞いた横文字略語が頭に入りずらく、おっさん化現象を実感している。

 

今日は、本業で生徒たちに英語関連の研修をすることとなったため、ある町の教育委員会にお邪魔をした。研修の休憩時間に、廊下にあった書棚を見ると、小学校から高校までの教科書が展示されていた。自分が学んだ英語の教科書「CROWN」がまだあるのに感動。中身がほぼ英語で書かれており、その当時よりも難しく感じられたが、小学校から英語を勉強している今どきの高校生には普通なのかもしれない。

 

そして、もっとビックリしたのは「高校 マーケティング」の教科書。

現代の高校では、マーケティングなんて教えているのかぁ、と感心して手に取る。

今まさに自分が勉強している、「4P」「SWOT分析」「ターゲティング」などが、わかりやすく説明されていてさらに驚く。50手前になって知ったビジネスの基礎知識を、今の子供たちは10代半ばですでに知っているなんて、知識・情報量の差に愕然とする。そもそも、自分たちが高校生の時代には、マーケティングなんて言葉は知らなかったし、高校生には身近なものではなかったのに・・・。

 

あれから30年以上経ち、今の高校生たちが社会に出るころには、日本の伝統的な終身雇用制度は更に崩壊が進み、大企業に就職できれば御の字という時代ではなくなるだろう。こんな時代に好きなことをやり、自分らしく生きるためには、雇われることだけを考えて教育を受けるのではなく、新たなビジネスを立ち上げ、社会に貢献していくことを自ら考える力と技術を、教育を通して子供たちに与える必要があるのだろう。社会の変容に適応する形で、教育も変わっていることを実感した。

 

大人向けのビジネス書で学ぶのではなく、まずは、高校の教科書で学ぶほうが解りやすいなぁ…と思った自分は、マーケティングの知識・理解がビジネスマンのレベルに達しておらず、まだまだ勉強不足だということも実感した。