放送作家の鈴木おさむさんが「最後のテレビ諭」という連載を週刊誌でされております。
鈴木さんは放送作家引退を発表されております。
今、放送されている「離婚しない男」が最後の地上波連続ならばになるそうです。
鈴木さんは今まで、何回か連続ドラマの脚本を書かれていたのですが、正直苦手だったそうです。
バラエティの企画考えたり、脚本を書くのが得意な方なんですね。
それでも、ドラマの脚本依頼がある。
2017年に鈴木さんは「奪い愛、冬」というドラマの脚本を書かれたのですが、そこでやっと自分のドラマの世界観が開眼したと思えたそうです。水野美紀さんの怪演のおかげもあったそうです。
その経験から、自分のドラマは女優さんが今までやったこと無い役を振り切って演じてもらったらヒットしやすいのでは?と思ったそうです。
ということで、2024年1月に始まったドラマ「離婚しない男」
これには実は漫画に原作があるそうです。今話題のパターンですね。
このドラマのプロデューサーがテレビ朝日の服部宜之さん。
服部さんは主演を伊藤淳史さんでやりたいと言ってきたそうです。伊藤さんは奥さんに浮気されまくる夫が似合うんじゃないかと。
それ以外のキャストは決まって無かったそうです。
鈴木さんは2024年3月で仕事を辞めることになるので、本当に最後の連続ドラマになります。
そこで、この漫画の原作を元に自分の世界観を爆発していいか?と服部さんに聞いたところ、了承してもらったそうです。
ちょっと突っ込みたいことがあるんですがここは流します。
鈴木さんはドラマはお話も大切だけど、キャスティングが大事だと考えられています。
でも、人気者よりも面白いドラマが視聴者が見たいと考えておられます。そりゃそうだろう。
そこで「離婚しない男」の主演女優です。ドラマにはハードな濡れ場も出てきます。
まずはそれができる女優さんが大事だと。
こういうのは普通、新人とかの女優さんをオーディションで選ぶそうです。
でも、今回はオーディションじゃなくて、鈴木さんやスタッフがいろんな女優さんの名前を出して検討したそうです。
その中に出てきたのが篠田麻里子さん。
ただ、篠田さんは2023年に離婚されてます。それもいろんな噂が出ていました。
鈴木さんはその噂も含めて、篠田さんがこの役をやってくれたら刺激的でおもしろくなろうだろうと思いつつも、やる訳無いなぁと服部さんと話していたそうです。
服部さん、篠田さんにオファーを出したところ、承諾してくれたそうです。
服部さんが篠田さんの事務所に行って口説いたそうです。さらに服部さんは放送まで主演女優を公表しないと言う作戦を取ります。
予告編も主演女優の顔にぼかしを入れます。
ポスターも一話が終わるまでは顔を隠すと言う作戦を取ったそうです。
主役が誰だからと興味を引く作戦を取らなかったんですね。
でも、このドラマがあること知らんかったから、そういう作戦をとってたってしらんかったなぁ。
放送が始まるとドラマのタイトルと篠田麻里子さんの名前はトレンドに入ったそうです。
水野美紀さんは篠田さんへの誹謗中傷が無いかSNSをチェックされたそうです。すると、この役に挑戦した篠田さんのガッツを評価する意見が多いことを確認するとガッツポーズをしたそうです。
水野さんって結構人情派だからな。
ドラマは1話を終えた時点で、同枠での初回最高視聴率を獲得したそうです。
配信でも大ブレイクそうです。TVerなどで配信240万再生を超えたのだとか。
篠田さん、この役を引き受けるのにかなり悩んだらしいですが、景色を変えようと勇気を出して動いたのが今のところうまく行ったのかなぁと。
鈴木さんは自分が脚本を書いた最後の連続ドラマをきっかけに篠田さんが大きく羽ばたいてくれたら、それが本望と書いて、コラムを結んでいます。
で、気になったのが、このドラマには漫画の原作があるんだけども、どうも原作者の影が一切見えないと言うこと。
原作があるのに鈴木さん世界を爆発させたいとプロデューサーには許可取ってたけど、原作者には何も許可取って無いんじゃないかという気がする。
結局、原作者の立ち位置ってテレビドラマではそういうものなのかなと。
まぁ、原作読んでないし、ドラマも見て無いから比べようも無いんですが。
原作者がドラマ見て怒ってるのか、諦めてるのかそれは分かりません。
ドラマ化する時に原作に忠実にしてくれって言わなかったんでしょうねぇ。多分。
鈴木さんも自分の世界観を爆発させたいなら、原作無しで、オリジナル脚本で書けばいいのになぁ。
漫画のファンに少しでも見てもらって視聴率上げたかったんだろうかねぇ。