去年の10月に息子さんのリョースケさんを亡くした依頼者。
まだ14歳。
名門、東福岡高校を目指していたラグビー好きの中学生だったそうです。
依頼者は息子さんの遺品を整理しているうちに思ったそうです。
「りょうすけになりたい」と、りょうすけになって、東福岡高校に入って、息子さんが東福岡高校に入ったら、どんな仲間と出会って、どんな生活をしていたか見てみたいと思ったそうです。
息子さんがラグビーに賭けてきた想いをすべて分かっていなかったけど、息子さんになればその気持ちが分かるんじゃないかと思ったそうです。
一緒に東福岡高校に行って、依頼者をリョウスケにして欲しいと言う依頼。
探偵はラグビー経験者の真栄田さんです。
兵庫県の奇麗なマンションの一室。真栄田探偵が訪ねると出てきたのは大上直美さん、52歳。依頼者です。
奥からご主人も出てきた。
玄関でハグする直美さんと真栄田さん。まずは仏壇に手を合わせる真栄田探偵。
大上稜介くん、14歳。芦屋のラグビー部にいたんだなぁ。
稜介君はラグビーバカだったそうです。ラグビーのことばっかりやっていたそうです。
家族の人と目が合ったら、ラグビーボールを投げてきたそうです。
6歳からラグビーを始めたそうです。
ラグビーの試合の映像を見せてもらう真栄田さん。
前に前に出るプレイスタイルのようです。
去年の10月にしんどいと言って、家に帰ってきて、ちょっと昼寝してからお風呂に入ったそうです。
普段から長風呂なので、風呂に入った後ほっといたら、ご主人が帰ってきて、稜介どうした?
というので、お風呂に見に行ったら、お風呂の中でお亡くなりになったそうです。
普通に前の日もラグビーをやって元気だったそうです。
お医者さんには原因不明の不整脈か何かによる意識消失により、溺死したのではないかと言われたそうです。
私の知り合いにもいるなぁ。こういう亡くなりかたした人。
その稜介さんが目指していたのが全国高校ラグビーの名門。何回も全国制覇している東福岡高校。
スポーツ推薦でダメだったら、一般入試でも学費免除を貰うから行かせてくれとご両親に言われていたそうです。
勉強が学校で上位だったら、学費免除で入れたそうです。
稜介君はだいたいいつも学校で1番の成績だったのだとか。ラグビーやるために勉強していたそうです。
で、依頼。稜介になりたい。
直美さんとしては、どうして稜介さんがラグビーが好きで、東福岡高校に行きたかったのか知りたいと思ったそうです。6歳から8年間、全てをラグビーに賭けていたと言う稜介さん。
部屋には小学生の頃に書いたんだろう紙が貼られています「ラグビーのにほんだいひょうせんしゅになれますように。大上りょうすけ」
部屋にはラグビーボールが飾られている。練習で使い倒したんでしょうね。線とかメーカー名が薄くなってる。
番組が東福岡高校に取材協力を依頼したところ、直美さんの依頼文を読んで、特別にOKしてもらったそうです。
泣いて喜ぶ直美さん。
直美さん稜介君の写真をクッションにしてるんですね。部屋に飾ってある。そのクッションに向かって涙ながら
「行こう。行こう稜介」と言います。
稜介さん、スピッツが好きだったそうです。犬かと思ったら、歌手のスピッツ。若いのに。
真栄田探偵がロビンソンを歌います。
稜介君若いのにスピッツを聴くんだ。
稜介君のボールを抱いて、新幹線に乗る直美さん。福岡に着きます。
旦那さんとお姉さんもついてきてる。
東福岡高校の校門の前まで行くと、大きな色の黒い白髪の男性が立っている。
ラグビー部顧問の上杉先生。
お話を受けてくれたことに感謝する大上さん一家。
ごあいさつ代わりに直美さんが上杉先生にタックルします。
結構強いタックル。
「なかなか」と上杉先生驚いてます。
では、大上直美さんとご家族の方は校門の中に入ります。
入った瞬間、直美さんをリョウスケと呼びます。
上杉先生も直美さんをリョウスケと呼びます。これからは直美さんのことをリョウスケと書きます。
グランドに行きます。ラグビー部は152名。リョウスケは153人目です。
ラグビー部の生徒たちがグランドにいます。
リョウスケもジャージに着替えた。
そこに監督の藤田雄一郎先生がやってきます。
握手する二人。
「きついですよ。容赦しない」って藤田先生言われます。
生徒たちにリョウスケを紹介します。
リョウスケは部員たちに自己紹介します。将来の夢は日本代表になることだと。
真栄田探偵も部員たちにリョウスケと呼んでくれと頼みます。
まずはパスの練習。うまくキャッチできない。
でも、走る。
声を出せと真栄田探偵に言われてますね。
だんだん、パスがうまくなってきた。パスが通るのが嬉しいと言われてます。
「今からきついから」
と藤田監督に言われた。
今からグランドをダッシュします。
ショウスケも部員たちについていく。真栄田探偵もタックルの練習とかしてますね。
走るリョウスケ。遅れながらも必死に走り続けます。
息絶え絶え。52歳なのに頑張るよなぁ。
リョウスケ、楽しいと言われてます。
みんなはどうしてラグビーが好きなのかを生徒たちに聞くリョスウケ。
みんなそれぞれのラグビーの楽しさをリョウスケに説明してくれます。
みんなでトライを取りに行くのが好きだということみたい。
みんなでプレイがしたいというリョウスケ。
激しい練習してるなぁ。
ボールを持ってぶつかって、そのままみんなと一緒に前へ押す。
9歳の時にW杯のエスコードキッズに稜介くんが応募した時の映像が流れます。
みんなはレプリカの日本代表のジャージを着てるけど、僕は着ないと。
自分は本物の日本代表のジャージを着るからと。
練習をやりきったリョウスケ。
この練習についてくるのはすごいと藤田監督に言われ、部員全員に拍手してもらうリョウスケ。
「よかったねお母さん」と真栄田探偵が声をかけます。
リョウスケはこれで終わったんですね。
直美さんは無茶苦茶なお願いなのに仲間にしてもらって有難うございましたとみんなにお礼を言います。
部員たちは最後、直美さんを胴上げして、依頼は終了です。
なんて気持ちのいい連中だろう。東福岡高校のラグビー部員と指導者の方たちは。
直美さんの心の中でこれからも稜介君は生き続けるんだろうねぇ。
もしかしたら、東福岡高校、ラグビー部員の心の中でも生き続けるのかもしれない。
東福岡高校ラグビー部の顧問、上杉先生はこの依頼を教育の一環として受けたと言われていましたが、生徒たちにとってはいい教育になったのかもしれないなぁ。