厨房設計/プロとしての自覚を高める調理分析と情報収集を
いかなる飲食店の厨房設計を進めるに際してもそこで提供される料理内容を理解していなければ、現場に即した理想的な計画を創出することはなかなかできないことが現実であろう。
プロの 厨房設計を名乗るものである以上企画する飲食店によってその企画はあまり理解していない、この業態は得意であるという飲食店の企画内容によって知識レベルに大きな差があるようではプロとしては一人前とはいえない。
勿論すべての業種業態に精通している人はいるものの、常に高い知識を維持することは並大抵のことではないはずだろう。しかし厨房設計のプロである以上常に新しい業態からあまり普遍かしない業態に至るまで常に一定レベルの知識を維持しておくことがプロとしての意識として持っていなければ、本当の意味でプロとは言えないことだ。
それでなくても時代の変化とともに目まぐるしく新しい業態は登場してくる現実にすぐに新しい知識を充電していなければ厨房設計そのものに支障をきたすことになることを忘れてはならない。厨房設計のプロとして知らないという言葉は言ってはならないことであり、事前に企画する業態の勉強をしていなければ、トンチンカンな厨房計画を提案してしまうことになりかねない仕事としては低いレベル内容になってしまう。
そうならないためにも常に新しい業態情報や知識を取得する努力をする習慣を身につけることであり、むしろクライアントに様々な相談をされても、的確なアドバイスができなければ一人前とはいえない。しかし現実的には、図面を完成させることのみが設計者も仕事ではなく、図面提案できる内容の厨房計画になってこそ、より良い厨房設計を提案することができるはずだ。
一度も計画をしたことのない厨房設計をすることは、これまでの知識以上に事前にさまざまな情報を取得しておかなければならないことは、当然のこととして理解しなければならない。
プロに課せられた使命は常により良い厨房計画を提案することであり、曖昧な知識や自信のない納得できない計画を提案してはならないことを忘れてはならない。