厨房設計を高めるために/厨房会社よ社内教育の仕組み作りを!
社内教育の基本は社員に啓蒙とスキルアップをし続けることこそ良い人材を育てる一歩だ。一般的に厨房会社の仕事に携わるスタッフのほとんどは食に関わる現場の仕事が中心になることは周知の通りだろう。
勿論飲食店や食品工場その他の仕事の種類に関わらず仕事内容が食と密接に関わっていることは紛れもない現実だろう。しかし厨房会社の人材教育とはどのような仕組みになっているのか、現実教育詳細や環境は見えない部分が多すぎることだ。
とりあえず新人を採用し教育を社内で行う一通りの基礎教育後のフォローやキャリアアップ教育の仕組みがあるか否かは少し疑問であり首を傾げるところが残る。厨房会社に種々な夢を持って入社してきた若き人材も現実的には新人教育が終わってしまえば、先輩に付いて仕事を実践で習得するという厳しい毎日の繰り返しであるだろう。ときには、深夜作業の補佐までしなければならない、新人ならば仕事内容の種類を選べる身分ではない当然の仕事である。
ふと気づけばあっという間に月日が流れいつの間にか自分の下には後輩がいる。そんな曖昧模糊とした業界で意識ある社員は自己管理や勉強を重ねて一人前のプロの厨房会社のスタッフに育つものの、さして仕事意識や自己モチベーションがない社員は一向に会社の成長を担うスタッフに育たないというところに問題があることだ。
しかし会社の教育部門の役割としては、新人からベテランに至るまで個々のキャリアアップ計画やスキルやモチベーションを持たせる仕組みがなければ、いつまで経っても会社の財産になる人材を育成することはできないどころか、会社組織そのものが上層部にいくに従って高齢化してしまうという効率が悪く硬直した会社組織になってしまうことだ。
今の時代は年功序列も先輩後輩という括りはあっても仕事ができる人材が会社の発展の一躍を担うことはいうまでもない現実であり自分の仕事成績を上げることに目標を持っている人材が次の世代を担うべきだ。よく良い会社とは人物金というように、人材を大切にしない会社は成長しないといわれている。つまり同族経営であるなしに関わらず、人を育てるという仕組みが重要になってくることをわすれてはならない。
いうなれば教育システムのない会社はやがて成長の限界がやってくることを理解しておかなければならない。
むしろこれからの時代だからこそ、人材教育に力を注いでいかなければ企業の成長は期待できないことを理解しておかなければならない。
真剣に社内教育システムを導入すべきであろう。