約20日も更新をしないでしまった。
以前の記事で書いた「花見」のあと、2回遊ぶ機会があったので、それを思い返してみたいと思う。
ひとつめは、友達複数で、共通の趣味のイベントに行ったときの話。
……なんだが、とりたてて書くこともない。
なので、ささやかだが俺が嬉しかったことをふたつだけ。
ひとつは行きの電車の話。
乗り換え駅のホームで電車を待っていたとき、俺を見つけたトシキくんが小走りで向かってきた。笑顔で。
たったそれだけのことだが、俺にとってはとびきり嬉しかった。最高の一日になると確信した瞬間だった。
もうひとつは出来事というよりも、全体の話。
そこそこの多人数で行ったこともあり、イベント会場に着いてからはその中で更にいくつかのグループに分かれて各々動くことになった。
みんな自由に動き回ったわけだが、俺は最初から最後までトシキくんと一緒に過ごすことができた(もちろんふたりきりではなく、他の友達もいたが)。
今でも思い出すぐらい、楽しい一日だった。
実は、この日を迎えるまでに、俺はだいぶネガティブな気持ちになっていた。
最近俺のことをちょっと面倒に思っているんじゃないかとか、好意を察して避けようとしてるんじゃないかとか、またも実体のない不安に苛まれていた。
そして、トシキくんは何も悪くないのに、彼に対して若干の苛立ちや不満を覚えたり、この恋を諦めてしまおうかなんて考えたり、負の方向へと進んでしまっていた。
だからこそ、この日は嬉しかった。
もしも面倒に思っていたなら、避けようとしていたなら。ホームで見つけてもわざわざ笑顔で近付いてこないじゃないか。丸一日一緒に行動しないじゃないか。
抱いていた不安が霧消して、晴れやかな気持ちになる。そして、一番大きな気持ちだけが残る。
やっぱりトシキくんのことが好きだ。
この勢いのまま告白したいところだったが、今回も終電近い時間まで遊んでいたこともあり、断念。
残念ではあったものの、花見のときのようにショックを受けることはなかった。
そしてふたつめ、これも友達複数でイベントに行ったときの話。
とはいえ、こちらも同様に、とりたてて書くことはないのだ。
丸一日一緒に行動して、たくさん写真を撮って、たくさん話してたくさん笑った。ただそれだけ。
楽しい一日だった。最高の思い出だ。
どちらのイベントも楽しかった。本当に楽しかった。
ただ、もしかしたらこれが最後かもしれないと思うと、少し切ない気持ちになる。
俺は、次トシキくんと会ったときに、彼に告白をする。
結果がどうあれ、関係性は変わってしまうだろう。
何度も書いているが、失恋は覚悟の上だ。ただその後に、今まで通り彼と「友達」として付き合っていけるかは分からない。彼次第だ。
もしもそれが叶わないなら、この4月の思い出が、トシキくんとの最後の思い出になるかもしれない。
これは先の実体のない不安なんかじゃない。起こり得る未来だ。
それでも、俺は彼に想いを伝えたい。
ずっと好きだったと、ちゃんと真っ直ぐに伝えたい。
決意は揺れない。カウントダウンはもう始まっている。分岐点はすぐそこだ。