十数回にわたって物語風に乳がん検診の様子を描いているブログがある。
患者側にとっては読むのが辛い。
このブロガーさんの場合は再々検査の結果、癌ではなかったが、
私の場合は、検査の場でそのまますぐに細胞診、結果を待つ前に「癌でしょう」と告げられた。
だから、結果を待つ間の地獄のような時間を過ごすことはなかったが、それでも癌を宣告される時の辛さは一生忘れることはない。
私の病気の経過は他の人と同じではないと思う。
何かを選択する時の参考にもきっとならない。
記録として残す、その記録を読む、読むことで知識を広げる、そんな意味はあるのかな。
私が病気を告げられた時、
ブログではなく医学書やガイドラインを読んで、と言われた。
私の友人たちは海外の論文も読んでいた。
私は、大好きなジャーナリスト千葉敦子を再読した。ハーセプチン開発をめぐる本も読んだ。
それでも、選択と決定は自己責任である。
常に死と隣り合わせの未来である。
物語として読むのは本当に心が痛む。