私と同じ歳に超絶対王者テニスプロ選手がいる。

このプレーヤーがいる限り他の人は一位にはなれない、とみんな嘆くが、私はこんな素晴らしいプレーヤーと同じ空気を吸えて本当に幸せである。

その方が、(男子ベテランプレーヤーに助言を求められて)言ったこと。


止まって打つのなら、この試合に来ているレベルのプレーヤーなら誰だってみんな良いボールが打てます。

勝者になるのは、走らされた時、体勢を崩した時に、どれだけ良いボールを打てるか、です。

だからこそ、あなたは相手に止まってボールを打たせてはいけない。

そのためには、ライジングで打つタイミングを変える、ボールの軌道を毎回変える、引きつけてコースを隠す、相手の予測を外すことです。


この言葉を聞けただけで私は今回の試合に来た価値がある!と思った。

なんてシンプルな言葉でベテランテニスの本質を突いていることか!


私はジュニア上がりの指導者たちにずっとついてきたし、練習環境も若い子たちに混ぜてもらうことが多かった。

だから、テニスで勝つ人は、


・質の良いボールを打つ

・良いフットワークでコートカバーする

・正確にコントロールする


だと信じてきたし、これからも自分のテニスは変えない。

でも、若い子たちが時にシニアに負けるのは、つまりはシニアテニスでは「相手に打たせない」からなのだ。


もう少しだけ、私は若い子たちのテニスを追いかけて見果てぬ夢を見ます、だから、負けたっていい。