以前よく見ていたブログのコーチがレッスン料金を値上げされた。
それに伴い、レッスン料金の相場で話が盛り上がっている。
プライベートレッスンの相場は、1時間当たり(コート代金別で)6000~10000円くらい。
元プロ選手だと、1万5千円以上だとか。
びっくりした、趣味で始めたテニスにこんなにお金を払うのか。
フランスでは、年間5万円払うと、
1年間の公営コート使用権と、毎週1回のグループレッスン(6,7名)を受けることができる。
ただし、コーチは公務員で、
学校の授業と同じ長期休暇がある(夏は2か月、春や秋にも2週間)。
プライベートレッスンは、(コート代を含んで)1時間2400円(20ユーロ)。
コーチは全員、高等教育を受け国家ライセンスを持ったコーチである。
もちろん、コーチは給料を主として国からもらっている。
年金や保険などの社会保険もカバーされている。
才能のあるジュニアは、アカデミー(私立で高い)に行くか別の選抜施設に行く(国の補助がある)。
そして、フランス国民は高い税金を払っている。食費などの物価も安い。
それでも、である。
日本では、もっと上達したいと思い継続して個人レッスンを受けると、
月に10万円以上払わないといけないのか。
別にプロになって稼ごうと思っているわけでもないのに。
市営のスクールに行けば、(私がテニスを始めたころは)
25名定員で、3ヶ月2万円弱のレッスン料金であるが、
1コートに25名入る。(「強く打つな」の指示も仕方ない)
私が通っていた最初のスクールは、12名定員、1ヶ月1万2千円のレッスン代+施設費。
次のスクールは、定員10名、1ヶ月8千円。
10年通い、週3回以上受講しても、試合で勝てるようにはならなかった。
ブノアが私のテニスを始めて見た時、唖然とし、しばし考え込んでいた、
自己流でテニスをしてきた人たちと何ら変わらなかったのだろう。
私にとってテニスは仕事ではない(仕事ほど大切なものではない)、でも趣味でもない(コートを借りてゲームを楽しむだけでは物足りない)、
上手くなりたい、勝ちたい、
そう思った時に、たとえお金持ちでなくても、フランスではその気持ちを受け止める選択肢が用意されているような気がする。