(2006年5月の日記)  

 

 

日本酒・・・

「日本に生まれてよかった」

本当にそう思う。
 

日本文化としての日本酒を

そろそろ広めようとおもう。

日本人なのに

日本酒の美味しさ、

歴史を知らないのは罪である。
 

飲まず嫌いなのである。

美味しい日本酒を

飲んでいないための誤解が多い。
 

繊細な日本料理にあうのは

繊細な味の日本酒である。
 

ワインをあわすこともあるが、

和食にはやはり日本酒なのである。
 

ワインも繊細ではある。

しかし香りを「嗅ぐ」のである。
 

日本酒は香りを

「聞く」。
 

利き酒のきくは「聞く」の転化である。
 

香道における

お香を「聞く」と同じ。
 

聞こえるのである。
 

吟醸酒は特にそうである。
 

フランス料理や

イタリア料理に

日本酒を合わせるお店もある。

嫌いではない。

でも・・・違うのである。
 

口の中に

金属のナイフやフョークを入れる

料理には日本酒は合わない。

金属の気が酒をいじめるのである。


2千年以上続いた

木の箸がよいのです。
 

日本酒の起源は

米と共にある。
 

大陸渡来といわれているが、

すでに縄文中期土器に籾殻が

付着しているので

5千年前にさかのぼることも

可能であろう。
 

そのころ日本では

ワインがはやっていた。
 

えっ?????
 

という方もいるでしょうけれど

本当です。
 

ヤマブドウとキイチゴを原料とした

果実酒が集団で作られていました。

秋田県大館遺跡や

長野県井戸尻遺跡では

縄文土器で醗酵させた

果実酒の貯蔵用の土器が

発見されています。


鹿肉や豚肉を

ワインで楽しんでいた縄文の日本人。

デザートは

栗の実で作ったクッキーと

熟した柿。
 

うーん、いいねぇ~。
 

肉にはワインだね。
 

日本酒は

野菜や魚にあう。
 

清酒はよく「江戸時代に鴻池家の

蔵人が酒樽に炭を投げ込んだのが

始まり」と語られている。

あまりにも有名な説なので

語っている人の横では

笑顔で聞いているが

これは俗説。

実は違う。
 

飛鳥板蓋宮遺跡出土木簡に

すでに「須弥酒」とある。

これは「澄み酒」の意。
 

つまみは「蘇」や「醍醐」といった

チーズなどもあった。
 

にごり酒は

奈良時代の税帳には

糟交酒(かすこめさけ)、

濁酒(にごりさけ)とある。
 

貧乏人は

糟湯酒。

今の甘酒にちかい。

山上憶良の

「貧窮問答歌」にも出てくるね。
 

人気銘柄もあるの?
 

ありますね。
 

僕の先祖のひとりで

室町時代に竹内季治という人がいます。

(織田信長に殺されたのです<泣>)。

蔵人(天皇秘書)から

大膳大夫(宮内省料理局長)になっているので

当時の天皇の好みの銘柄がわかっています。

まず「天野酒」。
 

これは河内国(大阪府)の

天野山金剛寺で造られていたお酒。

僧院のワインと同じで

寺社の日本酒。

1200年代にはすでに作られていた。
 

あとは「菩提泉」かな。

大和国(奈良県)の

興福寺大乗院の末寺の

菩提寺で造っていたお酒。
 

足利将軍も豊臣秀吉もこれを好んだ。
 

ああっ、きりがない。
 

今度の本が

<日本酒>なので

いくらでもネタが尽きない。
 

早く書かないとね。

 

昨日、携帯電話を変えました。

アドレスは一応移ったのですが、

僕は「差出人に返信」を使っていたので、

よければ1件メールを送ってくださいね。

助かります。

「今度飲もう」

「お茶しよう」

でいいので。


実は去年年末は

コンピューターも壊れたので

PCのアドレスも失っているのです。


知り合いの方、

是非是非1件、PCにも

メールをお願いいたします。
 

それでは。