(2008年5月の日記) 

 

 

 

 

 いきなり貼り付けです。

→「湯けむり文学史 旅情編」​

相方の福田清盛先生との
湯河原温泉文学史珍道中。

「新井屋旅館」という
島崎藤村ゆかりの宿に
泊まりました(貸切)。
二・二六事件では
牧野伸顕内大臣の襲撃された旅館。
(大久保利通実子。麻生太郎曽祖父)

さらに
二人のユニット、
<サクセス>の
動画映像!

渋谷オン・エア・ウエスト
ソールドアウト!!!

音楽を
やってれば
この意味
わかるよね。

作詞が竹内睦泰で
作曲が福田清盛。

10年前に
タワーレコード
インディーズチャート
第1位!
(2位が黒夢でした<笑>)。

人に歴史あり

だね。


1枚目は
歌川広重の
名所江戸百景から
「大はしあたけの夕立」

僕は日経新聞だと
文化面と
広告しか見ない。

浮世絵と
宮沢賢治の関係を
書いていた。
興味深い。

教え子たちに
見せたいので
日記に載せる。

最初の浮世絵の
注目点は・・・

<雨>

である。

雨を描写したもの中でも
この絵は頂点といえる。

君に雨が描けるかな?

2枚目は
葛飾北斎の
「山下白雨」

賢治の童話
「ガドルフの百合」に
この絵のことが出てくる。

「又稲妻が向こうの
ぎざぎざの雲から
北斎の山下白雨のように
赤く這って来て
触れない光の手を持って
百合を擦って過ぎました」

稲妻の位置が
ポイントだよね。

3枚目は
ゴッホの
「二人の女のいる糸杉」

フランス印象派のゴッホは
浮世絵を愛した。

写真1の「夕立」や
「亀戸梅屋敷」を
模写したことも
有名である。

精神を病んでいた
ゴッホ。

ポイントは
<うずまき>かな。

負のスパイラルに
なっていたのかも。

宮沢賢治の詩
「浮世絵展覧会印象」の
書き出しは

「膠とわずかの明礬が
・・・おお、その
超絶顕微鏡的に
微細精巧の億兆の網・・・」

言葉のレベルが
違う。

代表作「春と修羅」

この中に
<糸杉>イメージしたと思われる
詩がある。

「れいらうの天の海には
 聖波璃の風が行き交い
 ZYPRESSEN春のいちれつ
 くろぐろと
 光素(エーテル)を吹ひ」

<ゴホオサイプレス>の詩。

サイプレスは糸杉である。

賢治は浮世絵と
それに見せられた
ゴッホが好きだったんだね
きっと。