Tさんからの質問です。
 

「日本は古来から国際社会会

外国人の官僚もいた。」

おっしゃっていましたが、

出典と時代を教えていただけますか?

たしか奈良時代だったと思うのですが。
 

日本は66カ国ありました。

そのうち6か国の国司(現在の県知事にあたる)が

百済人でした。
 

神社の神主にも百済人がいます。

大阪の枚方の神社には、代々百済人が神主の時でした。

ちなみに百済王の子孫です。百済王神社です。
 

また、阿倍仲麻呂は、中国皇帝の秘書官長をしました。

中国名は、朝衡(ちょうこう)です。

そして有名な詩人たちと交遊を結んでいました。

ただやはり、日本に帰りたい気持ちがありまして、

皇帝から許しを得て、日本に帰る船に乗りました。

しかし、遭難してしまい、日本に帰れなくなりました。

その時詠んだ歌が、有名ですね。
 

あまのはら ふりさけみれば かすがなる

みかさのやまに いでしつきかも
 

ここでのポイントは、帰りたいという気持ち。

そして、平凡な歌なのに、いでしつきかも

この「かも」がポイントです。

もう日本に帰れないと悟ったのでしょう。

この2文字によって、仲麻呂は自分の境遇を表したのです。

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