悲しみについての考察も、4回目になりました。
毎日、LINE@でたくさんの反響を頂いています。
このブログが癒しの一助になれば嬉しく思います。
今回のテーマは本来は罪悪感に向き合う際にお話しているものですが、この連載をしている中で、悲しみのテーマとして取り上げるのが良いと感じたので、ここで今日お話していきます。
罪悪感はもう少し先で取り上げる予定です。
私たちは、自分の選択が間違っていたと感じたときに、大きく感情が動きます。
それは罪悪感や、自分(他者)や 「運命」 を責める気持ちなどで、いずれにせよ、強い情動です。
たとえば、失敗したと感じた経験について、考えてみましょう。
・なぜあんなことをしてしまったのだろう。
・何がいけなかったのだろう。
・ほかに何を選べばよかったのだろう。
…こんな風にぐるぐる考え始めること、ありますよね。
この時、意識は過去の出来事へと向かっています。
そして、その時の選択を悔いていたり、何かの感情を持ってその出来事を改めて考えています。
「今、この瞬間」 を生きているエネルギーが、すこし別の時間へと飛んでいっている状態です。
私が悲しみと罪悪感の関係に気がついたのは、大切な人を亡くしたばかりの方の相談が続いたときのことでした。
違う病院を提案していたら、彼女は亡くならなかったかもしれない。
もっと話を聴いてあげていたら、彼は生きていたかもしれない。
こんな風に嘆くクライアントの中に、「自分の過去の選択を責める」 というパターンを見出したのです。
過去の選択を責め、裁くというループを繰り返すと、前へ進む力が失われていきます。
過去を変えられないことは、本人がいちばん知っています。
だけど、考えることを止められないのですね。
それは、心や思考が、まだ納得していないからかもしれません。
起きた出来事は変えることができませんが、
その出来事への認識は変えていくことができます。
ただ、納得しないと、進めないものなのです。人間だから。
一朝一夕に望む結果を出そうとしないこと。
こんな時に効果的なのは、自分が自分に大丈夫だと伝えてあげることです。
足踏みをしたり、繰り返し何度もそのことを思い出してしまうときには、その時にできるベストをしていたのだと、わかってあげてください。
まとめると、
まずは悲しんでいる自分に気がつくこと。
その時の出来事は、その時点の自分なりにベストを尽くしていたのだと気づくこと。
…です。
一刻も早く解決したいと思うかもしれませんが、何年経って消化するかも、魂が設計しています。
だから、結果をあせらず、魂のプランに委ねてみましょう。
なぁんだ、大丈夫になるようになっているんだ…と分かるときに、肩の力がふっと抜けて呼吸がラクになりますよ。
オッケー、オッケー。
次回は、「喜び」 というテーマについて、お話しますね。
それでは、今日もこの言葉で。
愛は世界をつくる ~ Love makes the world. ~
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