悲しみについての考察も3回目になりました。
私が個人的に感じていることですが、日本をはじめアジアの民族は、感情の感じ方に広がりと深みがあるように思います。
だから、観察するにも、迷路のように複雑と感じてしまうのかもしれませんね。
人は、悲しい出来事に遭遇したときに、胸が張り裂ける痛みから身を守るために感情を奥深くへ閉じ込めます。
これを積み重ねていくうちに、感情そのものを感じにくいようになっていきます。
そのほうが気持ちが動かされなくて済んで、疲れないで済むと決めたからですね。
だけど、悲しみを感じにくいということは、ほかの感情も同様に感じにくくなっていきます。
だから、人生がなんだかモノクロ映画のように色がないような感覚を覚える方もいるのです。
では、どうすれば?
「すべて、受け入れること」 からはじめていきましょう。
ただ受け入れる…このシンプルなことを思考が難しくさせます。
「悲しんでなんていられない」
「悲しくなんてない」
…そんな風に自分で自分をごまかすと、悲しみが分からなくなっていきます。
悲しい気持ちを感じている自分がいる。
そのことをまず、自分で認めてあげましょう。
悲しむことを責める必要はありません。
また、悲しみを忘れる必要もありません。
悲しい気持ちを昇華させるには、悲しい気持ちを味わうという体験を通過していことが唯一の道です。
奥底の痛みを分かることで、感情は静かに変化していきます。
ただ、これには時間が必要なことが往々にしてあります。
時には、涙を流し尽くすことから癒しが起きるかもしれません。
声をあげて泣くことで癒される方もいます。
私は悲しいときは、芦ノ湖を眺めにいきます。
湖畔から富士山を眺めているうちに、何かが流れて消えていく感じがするのです。
カウンセリングの現場にいると、人はいつまでも悲しみに浸っていることは出来ないということが分かります。
私自身、悲しい体験から人生で初めてのカウンセリングを受けにいきましたが、その時にはどん底を少し抜けたところでした。
いつか、悲しみは過ぎ去っていくときが来ます。
永遠に続く感情ではない、ということを知っていてくださいね。
悲しんでいようと、いまいと、
あなたには愛される価値があります。
自分がまず自分に愛を与えます。
そして、その愛が、世界をめぐっていくのです。
無条件の愛へハートを開いていくと、相手とハートのエネルギーを交流させながら豊かな人間関係を作っていくことができます。
このブログが目指していることは、ハートを開いた方を増やしていくことです。
次回は、「自分の選択を責めることから卒業する」 というテーマについて、お話しますね。
それでは、今日もこの言葉で。
愛は世界をつくる ~ Love makes the world. ~
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