私がセラピストを目指しはじめた頃のエピソードです。

心の世界の知識や技術を学んでいくうちに、やがて、人生に悩んでいる人のお手伝いがしたい!と強く思うようになりました。



まるで何かに突き動かされるように、「セラピストとしてセッションをしたい」 という思いが高まった頃に、友人がこう言いました。


「自分が癒されたいから、セラピーやりたいの?」


そんな視点で考えたつもりは無かったので、驚きを超えてショックを受けました。(当時の私は、否定されたと感じたのですよね。)

傷ついた心はもう癒されたから、今度は誰かを癒す番だと思っていた私。

ほんとうにそうなら聞き流しても良いものなのに、その言葉が頭の中でこだまして、何度も何度も考えました。

心のどこかで、本当はわかっていたのです。

こんな未熟で経験もない自分が、人の相談を聴くということを、お金をいただいてできるものなのだろうか?と、自分が一番、疑問に思っていた。

それが、外に投影されて、相手を通して私に届いたのです。
つまり、私が、私に伝えたかった言葉ということ。



経営者の男性から、「あんたみたいに若い人が、どうやって人の相談聞くの?」 と言われたこともありました。

それも、思っていたことです。
駆け出しセラピストの私は、若いことに引け目を感じていました。
「自分より人生経験豊富な方に私がアドバイスできることなんて何もないに決まっている」・・・そう心配していました。

「まだ若いから無理よ」 と年上の女性の鑑定で言われたこともあります。それも心で思っていたことでした。

見事なほどに、誰かに言われることは、自分が自分に思っていることです。

誰かを通じてそれを耳にし、心の奥に隠していることが表に出てきそうになるから、ザワザワしてしまうのですよね。



これまで多くのセラピストを育成してきました。

ほとんどの方が、駆け出し期に、誰かの厳しい(と、その時は感じる)言葉に出会います。

これね、とても大事なことだと私は感じています。

自分では怖くて直視できていないような部分に、そうして光を当てて見直す機会を与えてもらえることは、必ず成長につながります。

タイミングは活動初期、早ければ早いほどいい。

そうした機会があると、自分がやろうとしていることを、さらに深く考えるでしょう。

なぜ、それをしたいと思ったのか。
これから何をどうしていきたいのか。
何を努力していけば、自分にオッケーを出せそうか。

考える絶好のチャンスなのです。



大人になると、客観的な視点で諭されたり、あるいは指摘されるという機会は学生時代と比べてグンと減ります。

ましてや、講師としての活動も加わってくると、自分では気づかないうちに 「裸の王様」 になっていることだってあり得るのです。

言葉に出して伝える側だって、良い気分ではないこともあるでしょう。それでも言ってくださることには、感謝なのです。

もし、こうした機会があった時には、どうか、自分ごととして、自分の心をしっかりと観察してください。
 
セラピストは、クライアントのお話を聞きながら、共に成長を目指していける素晴らしい仕事です。

人生の盟友に出逢えます。魂の家族にも。
経験を分かち合えます。

その醍醐味を味わえるまでは、踏ん張って頑張ってみてください。
必ず、分厚い雲を突き抜けて、自由に飛べるときが来ます。

厳しさも真摯に受け止めていきましょう。
それが、さなぎから蝶へと変身するために必要なプロセスなのだから。


 
それでは、今日もこの言葉で。

愛は世界をつくる ~ Love makes the world. ~ ラブラブ
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