今日は、50代女性クライアント・Ｋさんの、「占いが好きで占い師になりたい」 という相談事例をご紹介します。
離婚を２度経験されて、営業の仕事を退職し、これから新しく人生をスタートするという時に、私のブログを見つけてセッションと個人講座をお申し込みくださいました。
これから先、年齢的にも体力を使う仕事は難しくなっていくだろうから、体力を要しない占いを仕事にしたいとのこと。これまでに学ばれたことがあるのは、レイキ、タロットカード、数秘、パワーストーンなどです。
さて、どんなスタイルで仕事をしていきたいのか、いくら稼ぐ必要があるのか、ひと月にどれぐらい仕事をすることができるのかなど、具体的な大前提を確認するために質問をしていきました。
その中で、私が気になったのは、「ラクだから占いをしたい」 という言葉です。食べていけるだけの仕事をするためには、なぜそれをするのかという思いがクライアントに伝わる必要があります。そこに、「ラクしたい」 というエネルギーが乗っても、きっと仕事として上手くいかないのです。なぜなら、仕事＝しんどいという前提があるから。
また、Ｋさんは、「答えをくれるのが占い」 と思っておられました。
「はたして、それではクライアントと占い師の間に依存関係が生まれませんか？」 と私。
「だからリピーターになってもらえるから、仕事になるんです。」 とＫさん。
なるほど、Ｋさんの思い込みの根源が私にわかりました。
そこで登場するのはエモーションフリーです。（笑）
頭の中にあるしつこい固定観念を探し出し、解放していきます。
・仕事はしんどくてつらい
・これから先、身体が老いて仕事がしんどくなる
・占いなら体力を使わない
といった考えをお聞きしながら、私の中でフレーズを組み立てていきます。これらのキーワードを切り口に、さらに根っこへとタネを探しにいくと、「私は母に愛してもらえなかった」 という大きな悲しみが表れてきました。
Ｋさんは、２度目の離婚でつらい時期に、占いを利用して心が救われたそうです。つらかった自分が救われたから、今度は同じような人を救いたい。それがＫさんの動機です。
ですが、クライアントであっても、その方の問題や悩みは、他人に解決をすることは不可能です。自分で決めるからこそ、人生に経験が増えていくのです。
苦しい体験で流した涙は、やがてダイヤモンドの輝きに変容するときが来ます。
まずはエモーションフリーで、Ｋさんの、お母様に対する思いから派生した悲しみは解放しました。 色々と人間関係の捉え方に変化が出てくると思いますので、プロデュースセッションの中でこれからの仕事について、一緒に考えていきましょう。
実は、このセッションの後、「占いに興味が無くなった」 と、Ｋさんが話してくれました。こうした変化はよく起きるのです。
苦しさを外からの何かで埋めようとすることは本来の解決にはなりません。クライアントが自分で考えて、選んで、決めていくことを応援するような仕事がしたい、それはとても価値があるように思うと、そう語ってくれました。
Ｋさんが独立して仕事をしていくうえで、とても大切な気づきを得られましたね。これからがますます楽しみです。ますますのご発展を心からお祈りしています。
エモーションフリーは、自分自身を抱きしめ、受け入れ、今この瞬間へエネルギーを集めてくれます。自分を受け入れることが、体感としてよくわかりますよ。
それでは、今日もこの言葉で。
愛は世界をつくる ～ Love makes the world. ～ 
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