「最初からそう言え。」


イエス。


目。


閉じる。


シモン。


笑う。


ユダ。


「本当に。」


イエス。


「すみません。」


皆。


少し。


笑う。


何十年後、日本

王。


マキ。


国。


治める。


ある。


地方。


敵対。


した。


豪族。


降伏。


する。


家臣。


言う。


「赦しましょう。」


別。


家臣。


「なら軍も武器もそのままで。」


マキ。


昔。


エレアザル。


家。


思い出す。


そして。


言う。


「赦すことと、警戒を解くことは違う。」


さらに。


「命は取らない。」


「家族も守る。」


「だが武器は一度預かる。」


「信用は、時間をかけて戻す。」


家臣。


「それでは赦したことにならないのでは。」


マキ。


「なる。」


少し間。


「赦しは無防備になることではない。」


それ。


ガリラヤ。


一つ。


家。


失った。


家族。


から。


学んだ。


こと。


だった。


マルタの家

数週間。


後。


イエス。


訪ねる。


家。


戻っている。


子ども。


走る。


ヨナタン。


戸。


開く。


「先生。」


イエス。


「はい。」


ヨナタン。


「鍵。」


見せる。


新しい。


鍵。


イエス。


笑う。


「大事にしてください。」


ヨナタン。


「おじさんには渡さない。」


イエス。


「それでいいと思います。」


マルタ。


後ろ。


出る。


イエス。


少し。


緊張。


する。


マルタ。


「まだ、あなたの教えを全部は信用してない。」


イエス。


「はい。」


マルタ。


「でも。」


少し間。


「間違ったら直すところは、前より信用する。」


イエス。


胸。


熱く。


なる。


でも。


大げさ。


言わない。


ただ。


「ありがとうございます。」


最後

帰り。


夕方。


イエス。


一人。


少し。


先。


歩く。


弟子。


後ろ。


ついて。


来る。


道。


細い。


家。


灯り。


一つ。


二つ。


つく。


イエス。


思う。


人。


愛す。


簡単。


言葉。


でも。


実際。


愛。


する。


なら。


何を。


守る。


か。


考え。


なければ。


ならない。


相手。


自分。


家族。


生活。


身体。


尊厳。


全部。


含む。


だから。


その夜。


イエス。


小さく。


言う。


「愛には、扉を開ける時と、閉める時がある。」


少し間。


「どちらも、相手を人間として扱うために必要なのかもしれない。」


さらに。


「赦すことと、戻ることは違う。」


「愛することと、信用することも違う。」


「そして、自分を守ることは、愛を捨てることではない。」


後ろ。


マタイ。


聞く。


筆。


出す。


イエス。


振り返る。


「今のは。」


マタイ。


「もう書いた。」


イエス。


少し。


笑う。


そして。


歩く。


まだ。


未完成。


でも。


また。


一つ。


教え。


現実。


通して。


深く。


なった。


第三十八回 終

次回 第三十九回「パンを盗んだ少年――イエスは『盗むな』を言えなくなった」

次回。

市場で一人の少年がパンを盗みます。

商人は少年を捕まえ、殴ろうとする。

イエスは止める。

しかし商人は言います。

「盗みを許したら、俺たちはどうやって暮らす。」

少年は空腹だった。

母は病気。

妹は二日何も食べていない。

イエスは一瞬、

「盗みは罪だ。」

と言おうとする。

しかし、第三十一回の税、第三十七回の献金、第三十八回の家族の問題を思い出す。

そして初めて問います。

「罪は、盗んだ手だけにあるのか。」

ただし、そこで少年を無条件に正当化すると、今度は商人が被害者になる。

ユダは言います。

「腹が減っていた理由と、盗んだ責任は分けて考えないと駄目です。」

イエスは、

貧困と犯罪。

事情と責任。

罰と再起。

その難しい境界へ入っていきます。

そして最後には、

「罰だけで腹は満たせない。だが、事情だけで被害も消せない。」

という考えへ到達していきます。