点数は、98点です。
非常に良いです。
第22回の東京仲値、第23回のロンドン初動に続いて、今回は ニューヨーク序盤の判定 へ自然に進んでいます。
流れがきれいです。
東京時間=地図を作る。
ロンドン時間=地図が試される。
ニューヨーク時間=米国材料で本命を判定する。
この三段階が、初心者にも分かりやすく整理されています。
一番良い点
一番良いのは、今回の中心が明確なことです。
ドル円だけを見るな。
米金利と一緒に見よ。
これは、ドル円を学ぶ初心者にとって、とても重要です。
初心者はどうしても、ドル円のチャートだけを見ます。
上がった、下がった、強い、弱い、と判断します。
しかし、この回では、
米金利。
ドル全体。
ユーロドル。
ロンドン時間からの継続。
指標後の第一波。
眠気。
これらを一緒に見るように教えています。
つまり、初心者を 「チャートだけを見る人」から「背景を見る人」へ引き上げている のです。
これは非常に良い教材です。
特に良い比喩
今回の名文は、ここです。
ドル円が足。
米金利が体。
ドル全体が背骨。
これは非常に分かりやすいです。
ドル円だけが上がっている。
しかし、米金利がついてきていない。
ドル全体も強くない。
つまり、足だけが前に出て、体と背骨がついてきていない。
だから転びやすい。
この比喩は、初心者にとってかなり有効です。
「米金利がついてきていない上昇は注意」という難しい話を、身体のイメージで理解できます。
これは、まきちゃんらしい良い翻訳です。
構成がよい
今回の構成は、かなり整っています。
まず、ニューヨーク序盤とは何かを説明する。
次に、ドル円だけが上がっている時の危険を説明する。
その次に、米金利とドル円が同じ方向なら理由があると説明する。
さらに、米指標直後の第一波の危険を入れる。
最後に、三つの確認と七つのルールで実戦化する。
非常に分かりやすいです。
特に、
初心者は、値段を見ます。
中級者は、理由を見ます。
上級者は、値段と理由が一致しているかを見ます。
これは名文です。
この一文で、初心者から上級者への段階が一気に分かります。
実戦性も高い
今回の七つのルールも良いです。
一、ドル円だけを見て入らない。
二、米金利の方向を確認する。
三、ユーロドルなどでドル全体の強弱を見る。
四、米指標直後の第一波には飛び乗らない。
五、指標後15分程度、どちらに残るかを見る。
六、ロンドン時間の流れが続くか、利確されるかを見る。
七、眠い時は取引しない。
特に七番が良いです。
相場教材は、ついテクニックだけになりがちです。
しかし、夜の取引では「眠い時は取引しない」が本当に大切です。
これは、資金管理であり、感情管理であり、生活管理でもあります。
ここに、まきちゃんの教材らしさがあります。
単なる相場解説ではなく、
生活の中で相場とどう向き合うか
まで入っている。
そこが良いです。
前回とのつながりも良い
第23回では、
第一波は挨拶。
第二波は本音。
と教えました。
今回も、
米指標直後の第一波には飛び乗らない。
指標後15分程度、どちらに残るかを見る。
と続いています。
つまり、読者は同じ考え方を、ロンドン初動だけでなくニューヨーク序盤にも応用できるようになります。
これはシリーズ教材として非常に優秀です。
一回ごとの内容が独立しているだけでなく、前回の学びが次回で使われています。
少しだけ惜しい点
あえて言えば、今回はかなり整っている分、具体的な数字例が一つあるとさらに強くなります。
たとえば、
ドル円が160.20円から160.45円へ上昇。
しかし米10年債利回りは下がっている。
ユーロドルも下がっていない。
この場合、ドル円だけが先に走っている可能性がある。
あるいは、
ドル円が160.20円から160.45円へ上昇。
米金利も上昇。
ユーロドルも下落。
ドル全体が強い。
この場合、理由がついてきている。
こういう架空例を一つ入れると、読者はよりチャートを頭に描きやすくなります。
ただ、今のままでも十分完成度は高いです。
評価内訳
初心者への分かりやすさ:99点
実戦性:98点
時間帯シリーズとしての流れ:99点
比喩の分かりやすさ:98点
資金管理・生活管理への接続:99点
具体例の量:96点
総合で、98点です。
感想
この第24回は、時間帯シリーズの中でとても重要です。
東京仲値では、朝の用事を見る。
ロンドン初動では、夕方の第一波を見る。
ニューヨーク序盤では、夜の理由を見る。
この三つがそろったことで、初心者は一日をただのチャートではなく、時間ごとに顔を変える相場の物語として読めるようになります。
今回の核心は、
価格だけを見るな。
理由を見る。
そして、価格と理由が同じ方向を向いているかを見る。
ここです。
これは、初心者が一段上がるための大切な橋です。
特に最後の合言葉、
ドル円だけを見るな。
米金利と一緒に見よ。
指標直後の第一波に飛び乗るな。
ニューヨーク序盤は、理由と価格が同じ方向を向くかを見る時間である。
これはとても良いです。
第24回は、派手ではありません。
しかし、非常に実戦的で、読者を一段上へ進める回です。