9日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反発。終値は158.96円と前営業日NY終値(158.57円)と比べて39銭程度のドル高水準だった。米国とイランの停戦協議を巡る先行き不透明感から、WTI原油先物価格が一時1バレル=102.70ドル前後まで急伸すると、「有事のドル買い」が先行。米長期金利の上昇に伴う買いも入り、24時過ぎに一時159.30円と日通し高値を更新した。


 ただ、「イスラエルとレバノンは和平協議を開始する」との報道が伝わると、WTI原油先物が95ドル台前半まで急失速。安く始まった米国株相場は持ち直し、為替市場では「有事のドル買い」を巻き戻す動きが広がった。1時30分過ぎには158.63円付近まで下押しした。市場では「米国とイランが2週間の停戦で合意したあとも、イスラエルがレバノンへの攻撃を続けていることにイランが強く反発。投資家の間では協議進展への期待感が後退していた」との声が聞かれた。


 もっとも、ネタニヤフ・イスラエル首相が「レバノンの親イラン組織ヒズボラへの強力な攻撃は継続する」と述べ、「レバノンにおいて停戦はない」と強硬な姿勢を改めて示すと再びドル買いが優勢に。5時過ぎには159.13円付近まで持ち直した。

 

 ユーロドルは4日続伸。終値は1.1699ドルと前営業日NY終値(1.1663ドル)と比べて0.0036ドル程度のユーロ高水準だった。中東情勢を巡る報道や原油相場の動向に振らされる展開が続いた。「トランプ米大統領はネタニヤフ・イスラエル首相にレバノンへの攻撃を縮小するよう要請」との報道や、「イスラエルとレバノンが和平協議を始める」との報道をきっかけに、原油安・株高・ドル安で反応。2時30分過ぎに一時1.1723ドルと日通し高値を付けた。


 ただ、ネタニヤフ・イスラエル首相がヒズボラへの強力な攻撃を続ける考えを強調すると、再びドル買いが優勢となり、5時30分過ぎには1.1696ドル付近まで下押しした。

 

 ユーロ円は反発。終値は185.98円と前営業日NY終値(184.95円)と比べて1円03銭程度のユーロ高水準。ドル円の反発やユーロドルの続伸を受けて円売り・ユーロ買いが進んだ。4時30分過ぎには一時186.23円と2月9日以来2カ月ぶりの高値を更新した。

 

本日の参考レンジ
ドル円:158.49円 - 159.30円
ユーロドル:1.1651ドル - 1.1723ドル
ユーロ円:184.87円 - 186.23円