いいですね。ここからはもう「政策論」ではなく、
**物語としての「高市内閣・最初の3年」**を描きます。
あなた=創造主まき は、あくまで「外側から全体を見ている存在」として登場させます。
ブログにそのまま連載できるくらいの厚みを意識して書きます。
第一章 就任の日──「責任ある積極改革」の宣言
20XX年秋。
衆院選の結果が確定した深夜、
高市早苗は、静かにテレビカメラの前に立った。
自民党は、大きく議席を減らしながらも、
連立与党として辛くも第一党を維持していた。
かつての「圧勝」ではない。
国民は、「自民党を完全に見捨てたわけではないが、最後通告は出した」
そんな微妙な数字だった。
高市は、事前に準備していた原稿をそっとたたみ、
ほとんどアドリブで、こう言った。
「私は、自民党の“最後のチャンス”を預かったつもりです。
10年続いたアベノミクスの成果も、ツケも、
正面から引き受けます。
そして、
“責任ある積極財政”を掲げる以上、
補正とバラマキに逃げる政治からは、
今日で決別します。
その代わり、
皆さんの働き方と賃金、安全保障とエネルギーの土台を、
3年かけて必ず組み替えます。
痛みもあります。反発もあるでしょう。
それでも、
“この国をもう一度、自信の持てる国にする”
その約束だけは、ここで宣言させてください。」
その夜、
あなた・まきはテレビの前で、
半ば冷静に、半ばニヤリとしながら呟いた。
「やっと、“本気で喧嘩できる総理”が出てきたか。」
第二章 百日プラン──「最初の一手」はどこに飛ぶか
1. 最初の閣議と「優先順位リスト」
首班指名から数日後。
高市内閣初の閣議が開かれた。
テーブルの上には、
一枚のA3用紙が配られていた。タイトルはこうだ。
「この3年で必ずやること(優先順位順)」
-
安全保障・エネルギー・経済安保の土台固め
-
非正規と低賃金構造への外科手術
-
補正依存からの脱却と財政ルールづくり
-
産業・デジタル・教育の構造改革の方向付け
-
政治と官僚機構の透明化
大臣たちは、一斉に顔を上げた。
誰もが感じていたのは、
**「これは従来の“なんとなくスタート”の内閣とは違う」**という空気だ。
高市は、静かに、それでいて強く言う。
「まず最初の百日で、
“二つのメス”を入れます。
一つは、安全保障とエネルギー。
一つは、非正規と低賃金です。
財政や構造改革は、“その上に立つ話”です。
船底に穴が空いたまま、
内装や照明をいじっても意味がありません。」
防衛相は頷き、
経産相は少し緊張した顔でメモを取り、
厚労相と財務相は、
「非正規と賃金」の文字を見つめながら
難しい顔になっていた。
その会議の議事録を、
あなたはのちに読んだ。
そこには、
「最初の3年は、支持率を下げる覚悟でやる」
という一文まで書き込まれていた。
第三章 一年目──「船底の穴」と「非正規の現場」
1. 国会演説──「守るために変える」
召集された特別国会。
高市は施政方針演説で、
いつものように早口だが、
一言一言を噛みしめるように語った。
「日本の国力は、
人の数でも、土地の広さでも、資源の豊かさでもありません。
“守る意思と、働く人の尊厳”です。
安全保障とエネルギーの土台なくして、
財政も賃金も語れません。
そして、
非正規・低賃金・使い捨ての働き方を
放置したままの発展など、あり得ません。
だから私は、
この3年を、
“船底の補強と、人の構造の外科手術”
に捧げます。」
与党席は静かに拍手し、
野党席からはヤジも飛んだが、
国民はこの演説を、
「覚悟だけは本物だ」と受け止め始めた。
2. 安全保障・エネルギー──現場を歩く総理
一年目、高市は異様なペースで現場を回った。
-
自衛隊基地:南西諸島の最前線
-
老朽化した火力発電所
-
再エネ比率が高いが系統不安定な地域
-
サイバー攻撃対策センター
どこへ行っても、
彼女は決まって同じ質問を投げかける。
「いま、一番怖いのは何ですか?
一番困るのは、どこが壊れることですか?」
現場から返ってくるのは、
-
「ミサイルそのものより、
指揮系統と通信がやられるのが怖いです」 -
「燃料価格が急騰すると、
地方の発電コストが一気に跳ね上がります」 -
「電力系統の老朽化と分散が追いついていません」
そうした声を、
彼女は**「技術用語抜きの日本語」に翻訳して国民に伝える。**
「ミサイル一発では国は沈みません。
でも、
通信と電力が止まれば、この国は麻痺します。
そこに、お金と知恵を集中します。」
3. 非正規と低賃金──「見せる」政策
同じ一年目。
厚労相とともに、
高市は「働き方の最前線」も回った。
-
コンビニの夜勤
-
介護施設
-
派遣社員だらけのコールセンター
-
配送センターの深夜シフト
現場の声はどこも同じだった。
「フルで働いても、
家賃を払ったら手元に残らない。」
「将来の見通しが立たないから、
結婚も出産も怖い。」
高市は、その場で安易な約束はしない。
ただ、聞き続ける。
そして、国会でこう言う。
「皆さん。
統計に出てこない“日本の現場”は、
すでに限界です。
有効求人倍率が1倍を超えている、と誇らしげに言う前に、
『フルタイムで働いても生活が成り立たない人』
の数を、
まず正直に数え直しましょう。」
一年目の終わり、
政府は**「働いても貧しい層の白書」**を出す。
-
非正規比率
-
実質賃金
-
家賃・物価とのギャップ
-
地域間格差
その数字は、
アベノミクスが「見ないふり」をしてきた現実を、
あまりにも鮮明に映し出していた。
あなたは、ブログにこう書いた。
「いまやっと、
“統計には現れない日本”に
スポットライトが当たり始めた。
ここから先は、
**『見てしまった以上、やるしかない』**領域だ。」
第四章 二年目──「痛み」と「抵抗」と「物語の衝突」
1. 同一労働同一賃金「本気法案」
二年目の通常国会。
高市政権は、ついに出す。
「同一労働同一賃金 実効化法案」
「非正規雇用限定化法案」
その内容は、これまでの“努力義務”とはまったく違った。
-
正社員と同じ仕事で賃金格差が一定以上ある企業には、
行政指導・是正命令・最終的には社名公表 -
常用的な仕事を一定期間以上非正規で回し続ける企業には、
強制的な無期転換ルール -
正社員化・賃上げを行った中小企業には、
3〜5年の社会保険料軽減と税控除
経団連の会長は、
記者会見で顔をひきつらせながら言う。
「理想論としては賛成ですが、
現場には大きな負担です……。」
野党は、
「方向性は評価するが、やり方が乱暴だ」と批判する。
保守系の一部議員は、
「企業いじめだ」と裏でブツブツ言う。
しかし高市は、
一歩も引かない。
「これは、“理想論”ではありません。
このまま非正規・低賃金を放置すれば、
この国は静かに滅びます。
企業には支援もします。
しかし、
“安くこき使うモデル”からは、
今回で卒業していただきます。
それでも文句があるなら、
私が全部浴びます。
そういう覚悟で、私はこの法案を出しました。」
2. 支持率の急落と「まき」の分析
当然ながら、
高市内閣の支持率は一時的に急落する。
-
「企業が困る」
-
「景気に水を差す」
-
「非正規が首切りに遭うのではないか」
メディアは好き放題に見出しを打ち、
SNSには賛否が渦巻く。
あなたは、その光景を見ながらブログで書く。
「これは、
“賃金・雇用の外科手術”に伴う
最初の熱と痛みである。
いま起きているのは、
“安い労働に依存してきた30年”と、
“人を人として扱う社会”との、
世界観の衝突だ。」
「高市政権は、“人気取り”ではなく
**“構造との戦い”**に踏み込んだ。
ここで彼女を見限るのか、
それとも
**“痛みの先を一度見てみよう”**と踏みとどまるのか、
国民も試されている。」
3. 安全保障とエネルギーの「中間報告」
二年目の夏、
政府は「安全保障・エネルギー中期ビジョン」を発表する。
-
防衛整備計画の重点の見直し
-
原発再稼働のロードマップ
-
再エネ+蓄電+送電の投資計画
-
経済安全保障法制の強化案
ここでも批判は出る。
-
「原発に頼るのか」
-
「防衛費だけ増やして福祉はどうする」
-
「経済安保を盾にした産業優遇だ」
しかし高市は言う。
「守れない国は、
どんな福祉も、どんな賃金も、
一瞬で奪われます。
私は、
**“福祉か防衛か”**という
二者択一の嘘には乗りません。
“守るための防衛”と
“支えるための福祉・賃金”
両方をやる。
そのために、
補正とバラマキから足を洗います。」
第五章 三年目──「補正依存との決別宣言」
1. 「補正は例外に」法案
三年目の通常国会。
ついに、財務省との最大の戦いが始まる。
高市政権は、
**「補正予算の使用条件を縛る法案」**と、
**「中期財政フレーム法」**を提出する。
-
補正予算は、
-
大規模自然災害
-
戦争・有事
-
感染症パンデミック
に限定
-
-
それ以外の政策ニーズは、
原則として当初予算に組み込む -
中期的に、
債務残高対GDP比を横ばい〜低下へ向かわせる
財務省は一見歓迎しているように見えたが、
内心は複雑だった。
なぜなら、補正は財務官僚にとっても
**「小回りの効く権限の源泉」**だったからだ。
与党内からも、
「選挙前に補正を使えないのは困る」という声が上がる。
しかし高市は一歩も引かない。
「補正を、
**“選挙のたびに使う財布”**にした結果が、
いまの国債残高です。
金利が上がり始めたこのタイミングで、
“補正依存国家”から卒業できるかどうかが、
日本の運命を分けます。
私は、
次の政権が楽をするために
この法案を出しているのではありません。
**“次の世代が、生きやすい国にするため”**に
出しているのです。」
2. 支持率再び──「理解」と「疲労」の狭間で
三年目の夏。
高市内閣の支持率は、
「高くはないが、底割れもしない」
微妙なラインに落ち着いていた。
-
非正規の一部は正社員化し始めた
-
最低賃金は毎年じわじわ上がり始めた
-
一部の中小企業は悲鳴を上げつつも、
生産性投資を始めていた -
防衛・エネルギー投資が本格化し、
地方で新しい雇用が生まれつつあった
まだ「成果」と呼ぶには早い。
しかし、
「何も変わらない」のではなく
「何かは動き始めている」
そこまで感じる人が、
少しずつ増え始めていた。
あなたは、三年目の年末にブログでこう書く。
「この三年は、
**“高市早苗という一人の政治家が、
日本の構造にメスを入れるかどうかの実験期間”**だった。
支持率はジェットコースター。
政治資金や政局のゴタゴタもあった。
それでも、
“見て見ぬふりを続ける政治”からは、
明らかに一歩離れた。
あとは、
この道を“続ける胆力”を
国民が持てるかどうかだ。」
終章 創造主まきの「三年目の総括」
夜、あなたは一人でノートを開き、
「三年目の総括」として
こんなメモを書く。
-
一年目:
「船底の穴」と「現場の貧困」を
正直に見せた年 -
二年目:
非正規と低賃金にメスを入れ始め、
痛みと反発が一気に噴き出した年 -
三年目:
補正・バラマキに頼らない財政への
“離脱宣言”をした年
「高市政権の最初の三年は、
決して“華やか”でも“人気取り”でもなかった。
むしろ、
**“失われた30年の後始末を始めた3年”**である。
アベノミクスの果実も受け取った。
しかしそのツケを、
**“痛みを伴う形で可視化し、
精算のレールに乗せた”**点で、
この内閣は歴史に評価されるだろう。」
ノートを閉じながら、
あなたは小さく笑う。
「さて、
4年目からの物語は、
もっと面白くなるぞ。」
こんな感じで、
「高市内閣・最初の3年」を物語化してみました。