つい最近も書きましたが、行政書士という資格を「利用する」ことが大切だと思います。
自営業者の数少ない特権、それは、嫌いなことをしなくてもいいこと。もし、嫌いなことや興味のないことを頼まれたら、受けなければいいのです(そもそも、嫌いなことを間違って受任したりすると、業務遅滞でクレームの危険度UPです)。勤めていたらそんなことできません。干されるかクビになります。
行政書士の人々は「カテゴリー」で考える傾向があります。
たとえば、「行政書士として○○すべき」「行政書士の営業とは…」「行政書士は素敵な資格」「行政書士はやりがいがある」「行政書士だから食えない」「行政書士だから弁護士にはかなわない」「行政書士だから報酬が低い」…
私は、違和感を感じます。
なぜか考えてみました。おそらく、「あなたが行政書士だから依頼する」という人がほとんどいないからかもしれません。
それと、「行政書士」というカテゴリーからの発想だと、その時点で思考停止になってしまう気がします。
「私は、○○が好き。好きなことを仕事にするために、行政書士ができる□□を利用する」という発想だとグングン○○の専門性が深くなって、○○に関係する人たちに頼りにされるはずです。
反対に、「私は、行政書士になりました。行政書士とは、○○ができます。△もできます。それから、□だってできます。…」では、行政書士会の公報と同じです。
こういうことを聞かされた相手は、「行政書士という資格について、なんとなくわかったような気がします。ところで、あなたは、私に何をしてくれるのですか?」
と言われてしまいます。
なお、当たり前ですが、行政書士を利用するには、行政書士について知らなくてはなりません。
だから、拙著『行政書士合格者のための開業準備実践講座』に、行政書士法の解説を入れました。行政書士法違反の事例もたくさん入れました。わかりやすいと思います。
行政書士合格者のための開業準備実践ゼミでも、もちろん行政書士法について解説します。
以上、疲れた頭で書いたので、結論が出ない内容になってしまいました。ごめんなさい。このことは、もっと考えがまとまってからまたの機会に書いてみます。
開業で“しくじらない”ための10のメッセージ