その中でも「人の歴史」を知るのが好きです。なぜかというと「好きだから」としか答えようがありません(恋愛と同じ)。
昨日、90歳の方から遺言のご相談を受けました。戦後の生活のお話はとても興味深くお聞きしました。午後2時から始まった打合せが終わったのが6時です。あっという間の4時間でした。もちろん受任しました(相談料も頂きました。私は無料相談は原則しません)。
さて、これから専門分野を決めようと言う方に一言アドバイスです。
好きなことを専門分野に選んでください。
【理由その1】好きなことでないと、そもそも専門と言えるレベルに到達でないから
ふつう人は好きでもないことに夢中になれません。夢中になれなければ鋭く深く学ぼうとしません。
鋭く深く掘り下げないと専門性は身に付きません。当たり前ですけど、当然ですけど。
【理由その2】専門性がなければ買われないから
つまり、受任できません。万一運よくふにゃふにゃの知識で受任しても、おそらく報酬を叩かれて思いっきりディスカウント価格で受任です。
そして、知識不足を露呈してしくじって依頼者に迷惑をかけてトラブります。
「とにかく、マーケティングだよ。集客しないと稼げないよ。受任してから調べればなんとかなるよ」というコンサルがいます。現実は、なんともなりません。それに、専門性がないと「集客できても受任できない」という負のスパイラルに陥ります。
こういう「まずは集客」「受任すれば後はなんとかなる」という発想は、相談者を甘く見てます。
今時の相談者は「セミプロ化」してます。十分調べだけども、なんともならないから相談してきます(もしくは、自分でやれそうだけど、一刻も早く完了したいから相談します)。
ということで、好きなことを専門分野にしてください。
なお、「好きでもないけど、儲かりそうだから遺言・相続業務を専門にする」という動機は最悪です。負のスパイラルに陥ることが目に見えてます。何より、相談者を不幸にします。やめてください。
【御詫び】
拙著『行政書士合格者のための開業準備実践講座』がAmazonで在庫切れになってます。近々入荷します。しばしお待ちください。
@紀伊国屋書店新宿本店、行政書士コーナーで今月撮影
