ガキのつかい | 実務直結!行政書士 開業準備 実践講座

実務直結!行政書士 開業準備 実践講座

『そうだったのか!行政書士』『行政書士合格者のための開業準備実践講座』『行政書士のための遺言・相続実務家養成講座』他の著者・竹内豊が、失敗しないための開業準備について語ります。

今日は相続手続きで金融機関3行に行きました。
目的は「残高証明書」と「相続届書」の取得です。請求に必要な書類はもちろん完璧。

事務所から徒歩10分の都市銀行、2駅先にある地銀と政府系金融機関です。

9時半に事務所を出たので、午後イチまでに終わらせたかったのですが、終わったのは3時半です。しかも昼飯抜き。

原因は3行の内、2行からの「迷言」(内容は疲れたので割愛します)。

銀行の言うとおりにすれば、委任状その他の書類が調っているにも関わらす、出直して相続人から「はんこ」をもらったり、被相続人が口座を開設した支店まで行かされるところでした。

こんな要求を認めれば、業務が遅滞します。そして依頼者は不利益を被ります。また、我々は報酬を頂くのが遅くなります。
最悪のケースは依頼者をイラつかせてトラブルになります。

当然、2行には紳士的に抗議しました。本店に問い合わせるなどして相当待たされましたが、私の要求とおりになりました。当然です。

もし、この「迷言」に対して「スイマセン。わかりました」と言って引き下がるようなら、依頼者からお金をもらう資格はないです。
こういうのを「ガキのつかい」といいます(お下品で失礼)。

「ガキのつかい」にならないためには、「完璧な準備(書類はもちろんのこと、頭の中身も)」、これしかありません。

ちなみに、抗議するときは「紳士的」な態度でしましょう。
同業者の中には「ケンカしてやったぜ」と自慢気に話す者がたまにいますけど、自分の無知をさらすだけです。そして行政書士の評判を落とします。

こういう人は仕事ができません。依頼者は不幸ですね。