大勢の合格者が開業セミナーに参加してますね。
さて、意外と思われるかもしれませんが「実務事例」など具体的な事例は、実務ではあまり役に立ちません。
なぜか…。
実務ではひとつとして同じ内容の案件がないから。
先月私が講師を務めた研修の参加者の方から
「今まで受けた開業セミナーでは、実務事例の紹介と実務の資料がたくさん渡されて、消化不良でした。今回は、実務に臨むために、『何をすべき』で『何をすべきでない』かがわかってスッキリしました」
という感想を頂きました。
この方は鋭いですね。勘所を押さえています。
実務事例の話は実務経験がある程度ある方にはとても有益ですが、実務経験がない方にとっては、自己満足で終わる可能性があります。
私も市民講座や行政書士、税理士、司法書士など講師を勤めていますが、「具体例」を話すのが楽なんですよ。
だって、受講生は誰一人実務を知らないのだから。
実務を俯瞰できる「抽象的」な話をする講師は信じていいです。
実務に関する法令を熟知して、修羅場も経験していないと、そこまでの話はできないからです。
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