行政書士開業準備 21「具体事例は役に立たない」 | 実務直結!行政書士 開業準備 実践講座

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『そうだったのか!行政書士』『行政書士合格者のための開業準備実践講座』『行政書士のための遺言・相続実務家養成講座』他の著者・竹内豊が、失敗しないための開業準備について語ります。

大勢の合格者が開業セミナーに参加してますね。

さて、意外と思われるかもしれませんが「実務事例」など具体的な事例は、実務ではあまり役に立ちません。

なぜか…。

実務ではひとつとして同じ内容の案件がないから。

先月私が講師を務めた研修の参加者の方から

「今まで受けた開業セミナーでは、実務事例の紹介と実務の資料がたくさん渡されて、消化不良でした。今回は、実務に臨むために、『何をすべき』で『何をすべきでない』かがわかってスッキリしました」
という感想を頂きました。

この方は鋭いですね。勘所を押さえています。

実務事例の話は実務経験がある程度ある方にはとても有益ですが、実務経験がない方にとっては、自己満足で終わる可能性があります。

私も市民講座や行政書士、税理士、司法書士など講師を勤めていますが、「具体例」を話すのが楽なんですよ。
だって、受講生は誰一人実務を知らないのだから。

実務を俯瞰できる「抽象的」な話をする講師は信じていいです。
実務に関する法令を熟知して、修羅場も経験していないと、そこまでの話はできないからです。




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