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笑顔と子どもをの竹内まさおりです^^

 

ようやく今回最後の視察報告となります。

 

⑤熊本県熊本市:データヘルス計画について

 

そもそもデータヘルス計画とは、平成25年に政府が、全ての健康保険組合に対し、レセプト等のデータの分析、それに基づく加入者の健康保持増進のための事業計画として“データヘルス計画” の作成・公表、事業実施、評価等の取組を求めるとともに、市町村国保が同様の取組を行うことを 推進することを掲げ、作成されたものとなります。

本市のデータヘルス計画はこちら

 

要は、電子化されたレセプトや統計情報を使い、健全な保険事業を推進していこうといった計画です。

 

本市では平成29年3月に策定されましたが、熊本市では平成26年と一足先に策定されており、計画の実証・評価や第2期の改定についてお話をお伺いして参りました。

 

実は、熊本市、全国でも有数の透析患者の割合が多い自治体!

 

熊本市データヘルス計画より抜粋)

 

およそ1.5倍の割合となっております。

 

さて、ではどうしてこんなに不健康な市民が熊本市に多いのでしょうか。

 

それが今回の視察にて私が知りたかった大きな疑問の1つでした。

 

他の生活習慣病の有病率も多少高い状態とのことでしたが、どう考えても、熊本市民1.5倍も腎臓機能が悪いといったことは考えられません。

 

つまり、熊本市民の健康状態の要因だけではなく、医療サービス側の要因もあるのではと私は考えていたのです。

 

遠回しに聞いてもあれなので、「他の自治体と比べ、安易な透析治療の状況などはありませんか?」とお伺いしたところ、熊本市は、透析を行う装置台数の割合が全国1位と透析を行う環境が整っているとのことで、そういった影響もあるかも知れないとのことでした。

 

また、85歳や90歳といったご高齢の方にも透析治療を開始しているとの発言もあり、非常に衝撃を受けました。

 

お医者さんは、「楽になりますよ」と治療を勧められるとのことです。

 

人工透析とは、腎臓の機能が衰えた方に対し、機械で血液をろ過する医療行為のことですが、週に3日病院に通い、各4時間ほど時間を要する、一生続けなければならない非常にクオリティオブライフに影響する医療行為。

 

そして、日本での人工透析は、世界一の割合です。

 

またこれは、費用面での負担も非常に多く、患者一人当たり5~600万円の費用となります。

 

テレビアナウンサーが、人工透析患者に対するブログを書いて炎上してしまってことは記憶に新しいですが、正直、平均寿命を超えられている90歳の方でも人工透析を開始しているとの状況を聞いて、私はさすがにちょっと議論が必要なのではと感じてしまいました。

 

それだったら、不妊治療への助成等の方に予算を回せるのではなど、検討できることは多々あるのではないでしょうか。

 

視察を受け入れて下さった自治体に対しあれこれ言うのは失礼に当たりますのでそれ以上言葉がでませんでしたが、熊本市の職員の方は、あまり問題だとは感じていないようでした。

 

もうじき決算委員会が始まりますが、本市での「人工透析を開始する患者の年齢」というものを一度調べてみなければと思います。

 

法律で定められておりますが、地方自治体には「最小の経費で最大の効果をあげなければならない」という責務があります。

 

もちろん、リスクのあることには触れたくはありませんが、こういう時こそほど、医療業界や人権保護団体などとはしがらみのない無所属の私の出番なのかも知れません。

 

(復興中の熊本城、朝の散歩にて)

 

嫌われ役は嫌ですが、日本の再建を!