いつもありがとうございます!

笑顔と子どもをの竹内まさおりです^^

 

定例会も終わり、昨日は、農業委員会の視察で、埼玉県にあります農研機構と近代トマト農家、そして、練馬区の体験農園を見学してまいりました。

 

まずは、農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)の農業技術革新工学研究センター。

 

ここのセンターでは主に、農機具の評価試験や研究開発を行っているとのことでした。

 

 

なんと、農作業中の事故で亡くなられる方は、年間およそ350人!

乗用型トラクターによる死亡事故(転落し、下敷きに!その他巻き込まれ等も)が95件と最多で、写真の歩行用トラクターは30件とのことです。

 

そして、その歩行用トラクターの危険性を再現して頂きました。

なんと、後ろ向きでの作業中、壁や木などにぶつかってしまい、そのまま歩行用トラクターのハンドルとの間に挟まれ、圧迫死してしまう事故が多いとのこと。

そのため、安全レバーを取り付けたりとの改良を、メーカーと一緒に行っているそうです。

 

その他、公園の雑草取りなどで良く見かけます、刈払機の危険性についてもご説明頂きました。

 

 

なんと、この機械、安全講習を受けず業として使用するのは、労働安全衛生法違反とのこと!

キックバックや飛散物の危険性などもありますので、見かけても決して作業中には近づいてはなりません。

 

さて、そしてお次は、アイメック農法(特殊フィルム)やKFT農法(風の吹かない冷暖房システム)など、近代方法を導入しているトマト農家さんの見学へ。

 

 

ナノレベルの穴が空いた、水と養分だけを通す特殊フィルム(写真が横向きで申し訳ございません。)

 

溶液を循環させなければならない水耕栽培と異なり、効率的に作物が生産できるとのことです。

 

また、こちらの農家さんは、ハウス栽培以外に、露地栽培も行っており、そちらは、学童や企業向けの体験農園として貸し出しを行っているとのことで、都市農業の可能性を語って下さっておりました。

 

なお、この農家さんは、元さいたま市の職員の方で、お父様が早くに亡くなってしまったとのことで、急きょ後を継ぐことになったそうです。「成功するぞ」と言った熱意が非常に伝わってきました。

 

 

そして、最後は、練馬区にあります体験農園を見学。

なんと、こちらは20年前から始められた、体験農園のさきがけ的存在です。

 

一区画およそ30㎡、年間5万円とのことで、年間20種類ほどの作物の育て方を指導して頂けるとのこと。もちろん、農機具も全て揃っております。また、農薬等の使用は、各自の判断とのこと。(駐車場や賃貸アパートにした場合と比べると、利益度外視レベル)

 

そして、住宅街に囲まれているわけですが、農地にある「井戸」を災害時に町内会に開放するといった協定を結んでいるとのことで、炊き出しや防災訓練なども一緒に行っており、地域に溶け込んだ体験農園でありました。

 

朝早くからの非常にハードな視察工程ではありましたが、非常に勉強になりました。

 

農業の知識が乏しい私ですが、少しでも都市農業を守れるよう、知識を積んで参りたいと思います。