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笑顔と子どもをの竹内まさおりです^^

先日は、教育委員会対象の学校教育におけるICT活用の事例研究会にお邪魔して参りました。

てっきり、教育現場へのICT導入を褒め称えるような内容なのかはと懐疑的だったのですが、最初の公演者である千葉大学教育学部の藤川教授は、きっぱり言い切りました。

「ICTを導入することが目的ではなく、あくまでも道具であり手段である」と。

例えば、紙の教科書を単純にデジタル版にするようなことはあってはならないとおっしゃっておりました。

まさにその通りだと思います。

体育の授業で動画を撮影し本人に見せるなど、今まで不自由に感じていた空間的・時間的制約を解決するものでなければなりません。

また、教授は、「授業にはエンターテインメント性・ゲーミフィニケーションが必要だ」と、先生らしからぬ、非常に素晴らしいこともおっしゃっておりました。


こちらは、「比例」に関する授業の教材の紹介で、上手く生徒をストーリーに参加させる様々な工夫が施されております。

「教育にはゲーミフィニケーションだ」

このような教授の下で、どんどんと良き教員が育ていって頂ければと感じました。

また、そのほか事例紹介としては、東京都教育庁の課長さんよる都立高におけるICT整備の状況や、取手市教育委員会による校務支援システム、杉並区や荒川区の校長先生によるタブレット端末導入に関する取り組み等がございました。

都の教育庁も複雑らしく、総務部がICTの導入を図っても指導部がしっかりしていないから、実際の現場ではなかなかICTの活用が促進されていないといったことをおっしゃられておりました。

また、校務支援システムに関しては、教員が家で作業できるように、「USBのキー」を利用し、自宅のパソコン上に仮想デスクトップを立ち上げ作業ができるようにしたといった事例も紹介しておりました。ダウンロードも印刷もできないようにできるとのことです。
これに関しては、教員の見えない残業にも繋がりそうですので、慎重な検討が必要に感じました。

また、小学校におけるタブレット端末の導入事例では、児童が自分で調べる習慣が身についたといった話や、授業中に立ち歩いてしまう子も集中してくれるようになったとのお話がありました。

そして、特に印象的だったのが、授業中以外にも自由にタブレットの利用ができる学校において、「タブレットの利用規則について、子どもたち自身にルールを作らせた」といった取り組みがあったことです。



自由にさせたけど、無秩序にはならなかったというのは、非常に興味深いですね!

なお、落としたりなどタブレットの故障は多いらしく、年間350台中70台ほど(2割!)を修理に出している状況とのことでした。(一応は保険には入っているとのこと。)

公費であるということを、しっかりと認識してもらう必要がありそうですね。