こんにちは。竹内歯科医院の出口です。

梅雨の時期は雨の日がおおくなりますが、アジサイがきれいな季節です。

この時期にしか見られないいろんな色合いのアジサイを楽しみたいと思います。

 

さて、今回は『スポット』についてお話したいと思います。

『スポット』とは、上前歯の内側の部分です。

 

 

このスポットに舌の先が触れているのが舌の正しい位置なのですが、

実はこの位置に舌が付いていない方が多いのです。

 

 

舌がスポットにいつもあるか、舌や顔を見るとチェックすることができます。

 

①    あっかんべーをして舌の縁に歯型の跡がある

②    顎の下がたるんでいる(2重あご)

③    舌の先がした前歯の裏にある

④    舌の先が上下前歯に挟まれている

⑤    舌の上が白い(舌苔が付いている)

 

いかがですか?

当てはまる項目があれば、舌がスポットについていないかもしれません。

 

子どもの場合、舌がスポットについていることで上あごが広がり

きれいで機能的な歯並びを作ることができます。

 

スポットについていないと上顎前突(出っ歯)、

反対咬合(受け口)、開咬(前歯がかみ合わない)などの

不正咬合になってしまいます。

 

また、これは成人にも言えるのですが、

舌がスポットについていないと口呼吸になりやすくなります。

口呼吸になるとお口の中が渇き、歯肉炎や歯周炎、むし歯になるリスクが高くなります。

さらに、吸った空気が直接のどに行くので、のどの炎症や感染症のリスクも高くなるのです。

コロナ禍にある今、気を付けたいですよね。

 

舌がスポットに付かない理由は、舌の筋力が弱いからです。

舌は筋肉なので、鍛えれば舌はスポットに付くようになります。

 

おうち時間が増えた今、『舌の筋トレ』をしてみませんか?

おすすめのトレーニングをご紹介します。

 

① 『ランランラン』・『タンタンタン』の発音トレーニング

『ランランラン』・『タンタンタン』は、舌をスポットにつけて発音します。

スポットを意識してはっきり発音してみましょう。

 

② ポッピングトレーニング

スポットに舌の先に付けて、舌全体を上あごに吸い付けて10秒キープする

ポンっと音を立てて、上あごから舌をはなす

 

③ 舌ふり

舌を尖らせるようにして少し前に出す

口角に触れるように左右にリズミカルに動かす

 

④ 舌まわし

口を閉じて舌先を上前歯と唇のあいだに置く

唇の裏、頬粘膜をなぞるように舌をぐるっと右回りにゆっくり動かす

左回りにも同様に動かす

 

①②は舌の先をスポットにつけるトレーニング、

③④は舌を動かすトレーニングです。  

 

まずは、いつも舌の先がスポットについているか意識することが大切ですね。

トレーニングすると最初は舌が疲れますが、続けると効果が出てきますよ。

 

また『舌の筋トレ』をするときは姿勢に気をつけると効果が違います。

足裏をしっかり床に付けて、腹筋を意識して背筋をピンッと伸ばしましょう!

 

さあ、始めてみませんか!『舌の筋トレ』!!

 

 

出典:プレオルソ 子ども歯ならび矯正法 No.1