BIOC11が動物実験で非結核性抗酸菌(NTM)の99%を根絶 | 非結核性抗酸菌症を考える

非結核性抗酸菌症を考える

あっころと申します
2018年5月の健康診断で肺の結節影を指摘されました。
現在、非結核性抗酸菌症疑いで経過観察中です。
今後の治療や今できる健康対策など書いていきます。

2019年10月22日の情報です。

https://www.vasttherapeutics.com/news/archives/10-2019

 

以前アブセッサスにも効く可能性ありの抗菌薬の開発として

Vast 社の開発する一酸化窒素を持続的に放出可能な吸入製剤

開発コードナンバー「 BIOC51」についてブログに書きましたが、

 

今回新たに類似品の

開発コードナンバー「 BIOC11」が医薬候補品として発表されました。

 

「BIOC11が非結核性抗酸菌(NTM)の99%を根絶したことを発表しました。

感染のin vivo動物モデル; このデータは、

2019年10月31日から11月2日までテネシー州ナッシュビルで開催される

米国国立嚢胞性線維症会議で発表されます。」

 

「 BIOC51」との違いは生体高分子ではなく、小分子薬の候補であるということらしく、

特筆されることとして、

動物(多分マウス)への悪影響を観察せずに達成と書かれている事!

 

試験管内で、BIOC11は、これまでに試験されたすべての細菌病原体を根絶しました。

これには、25種のグラム陽性菌とグラム陰性菌、21種類の緑膿菌、

および35種類の抗生物質耐性菌が、

疾病管理センターによってスーパーバグとみなされています。さらに、NTMと結核の関係、

および細菌性病原体の根絶におけるこれらの化合物の実績を考慮すると、

当社はこれらの化合物が結核に対しても有効であると考えています。

 

これらのインセンティブには、優先審査とファストトラックステータスの資格が含まれます。

つまりたくさんある薬の中で優先的に審査してもらえる重要な薬だという位置づけです。

 

まだマウスでの実験結果なので、正直どう転ぶか不確定要素はいっぱいありすぎですが

かなり画期的な吸入剤である、副作用があまりない種類の薬なのかもしれない。

つまり初期から悪化した状態の様々な肺感染症に何らかの効果が期待できるという

素敵な新薬の開発候補品であるということです。

 

優先審査とファストトラックステータスの資格ということから

ほんとに10年以内に私たちのもとに届くかも!

こちらの窓口に塩野義製薬がかかわっていますから

大いに期待しましょう。