ある日の夕方、学校から電話が掛かってきました。
お姉ちゃん?弟?? 誰の何の用件…???
先生からの電話は、今まで良い話だった事はありません。
お姉ちゃんの担任からでした。
「担任の◯◯です!」
「…はい、すいません…。」何故か小さな声で謝る😅
先生「◯◯(娘)の作文を、県が主催しているコンクールに応募したいんです。学校で各学年一人選ばれていて、4年生は◯◯が選ばれたんですが、応募しても大丈夫ですか??」
娘の作文…?
いや、国語は苦手。文章を書くのも好きではない。学年で1人しか選ばれないコンクール??
間違いかな…
私「先生?本当に娘ですか?」
先生「はい、そうです」
私「いやいや、本当に?間違えてません?」
全力で疑う😅
先生「娘さんです。内容は「人権作文」です。」
…??? 人権作文?
電話口に話を聞くと、書いた作文の内容は、
弟のすごいところ という題名。
私の弟は生まれつき両方の手の指が2本です。
それでも弟は皆とは違うやり方で、何でも出来ます。お箸もあまりクロスせずに上手に使います。鉄棒の逆上がり、空中逆上がり、空中前回りも出来ます。
そこで、私は弟と同じように親指と人差し指でお箸を持ってみました、上手く掴めません。鉄棒も2本指では弟のようには回れないのです。字もフニャフニャしてしまい難しい字は上手く書けません。
でも弟は、弟のやり方で皆と同じように何でも出来て凄いと思います。
私は大きくなったら困っている人を助けたいと思います。
…泣。
先生「とても良い作文だと思います。自分でも2本指でやってみたところ。やったうえで弟さんの事を凄いと言うところも」
…泣。
名前も出るため、内容が内容だけに許可を得てからと思い連絡をくれたらしいです。
皆さんと同じように名前も出してそのまま応募して大丈夫です、と答えました。
※当選するかは分かりません。今はただ応募した段階です。
私の気持ちを上手く言葉で表すのが難しいですが。何だろうな、この気持ち。
息子から学ぶ事はとても多いです。それは姉妹も同じなんだな、と改めて思いました。
息子は、新しい環境に行くとまだ心無い言葉を言われる事もあります。それでも息子が負けずに乗り越えていけるように、くじける時期があっても息子の力を信じ家族で見守り続けたい。何より息子が自分自身を好きでいてほしい。




