之或古今駄句冗句集

之或古今駄句冗句集

ノアール・アンサンブル・ウィンズ指揮者のブログ。主に団員向けに詠みあげます。

ノアールの公式YouTubeチャンネルで断トツで人気があるのがフラワー・クラウン(和田直也作曲)です。

2024年2月現在、3万6千回再生、239いいねをいただいています。

そのコメントの中で「テンポがはやい」と書かれているのが気になります。

 

フラワー・クラウンは2015年ごろかな、中学生のアンサンブル・コンテストで初めて聴いてすぐに良い曲だなぁと思い、一発でポップなメロディが頭に残りました。そのアンコンでは緩めのテンポで演奏されていたのですが、既に自分の頭の中ではアップテンポで軽快に走っていました。

 

私はテンポ設定にはかなりこだわりがあって、世の中の吹奏楽の演奏がどんな曲でもだいたい同じようなテンポになっているのが疑問で不満です。参考に聴いている演奏がだいたい同じなので演奏者も指揮者もそれに寄せていくのでしょう。

だから、YouTubeのような「(よくある演奏と比べて)テンポがはやい」と言う人が出てきます。演奏会アンケートでもたまにテンポが速い/遅いと書かれますが、私は私のテンポで指揮しているのです。

 

マーチ・ザ・ナイン(小長谷宗一作曲)はイントロのファンファーレをあえて遅くして、マーチのテンポはよくある演奏より速いと思いますが、このように演奏した方が絶対面白くなるというポリシーを持って指揮しました。

話は戻ってフラワー・クラウンですが、ノアールの動画は検索上位に表示され続けています。

YouTubeにはフラワー・クラウンの新しい動画が次々と増えているようですが、最近の演奏はなんとなく速めのテンポを取っている気がするんですよね。。

ノアールの演奏が新しいトレンドになりつつあるのかもしれません。

 

ブログの更新は相変わらず苦手でして。。

2019年の上半期もいろんなコンサートに行ってきましたので、その記録をするとともに、一番最後にマイ・ベスト3を発表します!

 

2019年1月 3回

★1月27日 FFGホール 九州交響楽団 天神でクラシック

指揮&フルート/パトリック・ガロワ

モーツァルト/フルート協奏曲第1番、交響曲第36番「リンツ」 ほか

 

1月19日 福岡シンフォニーホール めざましクラシックスin福岡

Vn松本蘭、MC軽部真一、Voサラ・オレイン、Vo藤澤ノリマサ

 

1月18日 福岡シンフォニーホール 九州大学吹奏楽団 第54回定期演奏会

 
2月 6回
2月6日 FFGホール 新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ 第45回 福岡
R.シュトラウス/ホルン協奏曲 第1番(Hr福田 萌)、シベリウス/ヴァイオリン協奏曲(Vn齋藤羽奈子)、クーセヴィツキー/コントラバス協奏曲(Cb井上貴裕)ほか
 
2月9日 佐賀市文化会館 藤岡幸夫指揮 日本フィルハーモニー交響楽団
ムソルグスキー/モスクワ川の夜明け、ドヴォルザーク/チェロ協奏曲(Vc横坂源)、ムソルグスキー(ラヴェル編曲)/組曲「展覧会の絵」
 

2月12日 福岡シンフォニーホール 九州交響楽団 第373回定期演奏会 

指揮/鈴木優人、ナチュラル・ホルン/トゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールト
武満徹/夢の時、モーツァルト/ホルン協奏曲 第4番、シベリウス:交響曲 第6番、交響詩「フィンランディア」作品26
 
2月16日 福岡サンパレス 精華女子高校吹奏楽部 第35回定期演奏会
 
2月20日 佐賀市文化会館 佐渡裕指揮 日本センチュリー交響楽団 with 反田恭平
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番(Pf反田恭平)、ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」
 
2月21日 福岡シンフォニーホール ウィーン チェロ・アンサンブル 5+1
ハイドン/チェロ協奏曲 第1番より 第3楽章、チャイコフスキー/アンダンテ・カンタービレ、モンティ/チャールダーシュ、ラヴェル/ボレロ ほか
 
3月 7回
3月2日 福岡シンフォニーホール 横山幸雄 ピアノ・リサイタル

ショパン/バラード 第1~4番、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ、幻想即興曲、12のエチュードより、舟歌、ポロネーズ 第6番「英雄」、ピアノ・ソナタ 第3番

 

3月8日 福岡シンフォニーホール 九州交響楽団 第374回定期演奏会 

指揮/小泉和裕
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(Vn小林美樹)、グラズノフ:交響曲 第5番
 
3月13日 西南コミュニティーセンター ヤンネ館野&榎元圭デュオコンサート
チャイコフスキー/なつかしい土地の思い出、白鳥の湖より ほか 
 
3月14日 福岡シンフォニーホール デビュー15周年記念マリンバコンサートSINSKE Prays AveMaria

スペシャルゲスト/尺八 藤原道山

グノー、シューベルト、ピアソラ 他/アヴェ・マリア、ピアソラ/リベルタンゴ、ブラームス/ハンガリー舞曲 第5番 ほか

 

3月15日 福岡シンフォニーホール オービック・スペシャル・コンサート2019 九州交響楽団&ソリストの饗宴

指揮/小林研一郎
ショパン/ピアノ協奏曲 第1番(Pfフィリップ・ジュジアーノ)、チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲(Vn周防亮介)、チャイコフスキー/序曲「1812年」

 

3月16日 福岡シンフォニーホール 東芝グランドコンサート2019 ファビオ・ルイージ指揮 デンマーク国立交響楽団

ソレンセン/Evening Land、ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番(Vnアラベラ・美歩・シュタインバッハー)、ベートーヴェン/交響曲 第7番

 

3月23日 福岡シンフォニーホール 東京都交響楽団 福岡特別公演

指揮/エリアフ・インバル
ブラームス:悲劇的序曲、チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲(Vcガブリエル・リプキン)、ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番
 
4月 5回
4月8日 福岡シンフォニーホール "ブラバン・ディズニー!" コンサート
指揮/オリタ ノボッタ
演奏/シエナ・ウインド・オーケストラ
 
4月14日 椎木講堂コンサートホール 西区市民吹奏楽団 The 17th SPRING CONCERT
 
4月18日 福岡サンパレス トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン
モーツァルト/歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲/ピアノ協奏曲 第23番(Pf北村朋幹)、グリーグ/組曲「ホルベアの時代より」、モーツァルト/交響曲 第38番
 
4月20日 博多座 めんたいぴりり博多座版~未来永劫編
 
4月28日 早良市民センター 早良市民吹奏楽団 第1回定期演奏会
 
5月 2回
5月25日 西南学院大学チャペル コンセール・エクラタン福岡
古楽シリーズ第10回記念公演 旅するバロック 〜イタリアからロンドンへ!〜
ヴィヴァルディ/チェロ協奏曲、ジェミニアーニ/合奏協奏曲 第6番、ヘンデル/歌劇「セルセ」HWV40 より “オンブラ・マイ・フ” “素晴らしい葡萄酒のために”ほか
 
5月29日 福岡サンパレス 小林研一郎指揮 ハンガリー・ブダペスト交響楽団
ブラームス/ハンガリー舞曲 第1番・第4番、モーツァルト/ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調(Pfフジコ・ヘミング)、リスト/ラ・カンパネラ(ソロ:フジコ・ヘミング)、ドヴォルザーク/交響曲 第9番「新世界より」
 
6月 5回
6月2日 末永文化センター 末永の森コンサート Vol.61
J. シュトラウスII世/喜歌劇『こうもり」より、ランナー/モーツァルト党、バルトーク/ルーマニア民俗舞曲集ほか
Vn西本幸弘、Vn貞国みどり、Vla細川泉、Vc山本直蝉、Cb竹本規矩也
 
6月19日 福岡シンフォニーホール ニュウニュウ ピアノ・リサイタル
シューベルト/即興曲 D899より、ショパン/ピアノ・ソナタ 第2番「葬送」、舟歌、スケルツォ 第3番 ほか
 
6月22日 福岡シンフォニーホール 九州管楽合奏団 演奏会2019

指揮/中田延亮

フリードリヒ・グルダ/チェロと吹奏楽のための協奏曲(Vc宮田大)、久石譲/チェロと吹奏楽のための「おくりびと」(Vc宮田大)、保科洋/復興、伊藤康英/吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」

 

6月26日 福岡シンフォニーホール ボローニャ歌劇場「セヴィリアの理髪師」

指揮/フェデリコ・サンティ 演出/フェデリコ・グラッツィーニ

アルマヴィーヴァ伯爵/アントニーノ・シラグーザ(テノール)、フィガロ/ロベルト・デ・カンディア(バリトン)、ロジーナ/セレーナ・マルフィ(メゾソプラノ)

 

6月29日 福岡シンフォニーホール 九州交響楽団 第17回 名曲・午後のオーケストラ 

指揮/小泉和裕

スッペ/喜歌劇「詩人と農夫」序曲、リスト/ピアノ協奏曲 第1番(Pf広瀬悦子)、ベルリオーズ/幻想交響曲

 

以上、28回(アマチュア4回、博多座1回含む)でした。

そして私の上半期ベスト3はこちらです!

①2/12 鈴木優人指揮/九州交響楽団

②3/16 ファビオ・ルイージ指揮/デンマーク国立管弦楽団

③6/26 ボローニャ歌劇場/セヴィリアの理髪師

 

本当に良い演奏会ばかりでした。中でも印象深かったものに★マークを付けています。

4月から5月までアクロス福岡シンフォニーホールが改修工事だったため、オケ欠乏症になっていました。下半期は少し回数は減ると思いますが、アマチュアも含めてたくさん聴きに行きたいです。

   
 

本番の演奏が終了し、軽くインタビューに答えてステージ袖に戻ると、藤岡幸夫さんが「イエーイ!」と(客席まで聞こえていたらしい)大きな声で迎えてくれました。こうして今回の夢響で唯一の指揮者参加だった私の出番は終わり、残りの4人の伴奏のためにマエストロ藤岡さんはステージに入っていきました。

藤岡さんが出演されている「エンター・ザ・ミュージック(BSテレ東)」は毎週欠かさず見ていますが、実際にお会いしたご本人はあの番組のトークコーナーそのもの。藤岡さんが指揮した一連の吉松隆作品のCDはほぼ持っています。タルカスの演奏もハイテンションでカッコいいですね。

 

今回はゲストに見届け人として日本の音楽会で大活躍中の皆さんが出演されました。心から尊敬する大スターばかりですので、会場で一気にお会いした時はもう何をしゃべったらいいのかわからなくなって、あまり交流できませんでした。インターネット時代です。もしご本人が読んでいらしたらと思って、それぞれの方について書きます。

 

ギタリストの村治佳織さん。しばらく前になりますが、福岡で行われたソロ・リサイタルは聴きに行きましたし、フランクフルト放送響とのアーノルドのギター協奏曲も聴きました。端正な演奏と美しい音色が今でも印象に残っています。

 

ピアニストの反田恭平さん。2018年6月のロシア・ナショナル管とのチャイコフスキーのピアノ協奏曲を聴きました。強靭で揺るぎない演奏が素晴らしかったです。テレビで聴く完全無欠の演奏はいつ聴いても圧倒されます。

 

作曲家の服部隆之さん。私は昔からテレビや映画のサントラが大好きで、服部さんは憧れの存在です。有名な「王様のレストラン」のほか、「正義は勝つ」「ラヂオの時間」のサントラCDは何度も何度も聴きました。「新選組!」「HERO」のテーマはもちろん好きです。

 

指揮者の山田和樹さん。テレビで観たスイス・ロマンド管や、「ゆく河の流れは絶えずして」は何度も観た好きな映像です。三善晃「連禱富士」の録音が発売されたときはすぐにCDを買いに行きました。私が最も好きな若手指揮者の一人です。残念ながら福岡で演奏する機会がこれまで一度もなく、私は実演を聴いたことがありません。どこかで機会があれば必ず聴きに行きたいと思っています。

 

サックス奏者の上野耕平さん。若手ナンバーワンのスター奏者でテレビのバラエティ番組にもよく見ますね。上野さんが2017年6月に九州交響楽団に客演したとき、私は仕事で聴きに行けなかったのですが、息子は感動して頬を涙が伝っていたそうです。こんなことは普段は絶対ないんですけどね。。

 

藤原道山さんは仕事の関係で以前からお会いする機会があり、ご自身は吹奏楽部でフルートを演奏されていたのもあって、よく吹奏楽や音楽のマニアックな話をさせていただいております。日本を代表する尺八奏者であり、類まれなる才能の持ち主で、同世代として誇りに思います。

 

夢響の放送が2018年10月に終わって、見た方々がノアールの演奏会に足を運んでくださり、演奏後には何人も声をかけていただきました。夢響に出演された何人かの方ともSNSで繋がりができております。

2019年2月には藤岡さん指揮/日本フィルの九州ツアーが行われ、佐賀公演と福岡公演でお会いできました。(いつものあのテンションで明るく迎えていただきました)

同じく2月には反田さんと日本センチュリーの佐賀公演で再会し、3月には道山さんと福岡でお会いしました。

 

こうして夢響をきっかけにそうそうたる音楽家の皆さんと知り合うことができたことは、自分にも息子にも大きな財産となりました。そして一流の方と触れ合ったことで、何か自分の中の音楽的欲求に火が付いた感覚があります。もっと音楽を深く追い求めて行きたいと思いますので、よろしければ私が指揮する吹奏楽団ノアール・アンサンブル・ウィンズの演奏にも接していただければ幸いです。

 

ノアール・アンサンブル・ウィンズ

公式ホームページ

公式YouTubeチャンネル

 

そしてその後、息子のサックスは飛躍的に上達しています。2019年2月の全日本ジュニアクラシック音楽コンクール福岡予選会・本選会で木管楽器部門の高校生の部で銀賞(金賞なし)、1位通過。3月に東京で行われた全国大会では5位に入賞しました。

夢響での経験や多くの方々との出会いとご協力により、音楽面でも人間的にも成長しています。今後、どこかでお目にかかる機会がありましたら、優しく見守っていただきますようお願いいたします。