NS125シリーズ30周年のようだ | 走為上

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1985年の4月にNS125Fがイタリアホンダから登場した。
これはどうやらNS400Rとほぼ同じ時期に誕生しているようだ。
NSシリーズはMVX(爆死)の失敗を叩きなおすべく1984年に誕生している。
トップバッターはNS250R/Fであった気がする。
もう30年前以上のバイクになっているのだな(笑)。

ここからはNS125シリーズのみの話となる。
1985年4月に誕生したNS125F、Fなだけに当然ノンカウル。
ホンダイタリアインダストリアーレ社の現地生産の最初期投入だったのかな。
125クラスは欧州各国ではエントリークラスなだけに手が抜けない。
それ故にグランプリマシンNS500のイメージは必要だった。
ノンカウルでもロスマンズカラーのイメージがある位だ(笑)。
1987年には遂にフルカウルのNS125Rが投入される。
ルックスもNS500のイメージでロスマンズカラーまであった。

さて国内に入ってきたNS125Rと言えば。
国内のホンダが1987年7月にイタリアンカラーを限定500台で国内販売した。
同クラスにMBX125Fがあったが、それを遥かに越える高値のマシンだった。
どこかで聞いた話なので信憑性は定かではないが、某男爵様も扱ったとか?
見た目だけなら250や400クラスに見劣りしない堂々たるものだ。
但し見た目だけでMBX125FやTZR125等とどっこいの性能だな(爆)。
最大出力は当時の自主規制ギリギリの22馬力だしな。

イタリア本国のNS125シリーズはと言えば。
何れも形式はTC-01で同じだが、125クラススポーツのJC-○○ではない。
形式のJは125クラスなのだが、Tが付いてるのは例外なのかもな。
Fは当然ノンカウル、Rはフルカウルを纏う。
RⅡはRにシングルシートカウルとNS400Rの様なフロントフェンダーが装備。
更に前輪がダブルディスクブレーキとなった豪華版である。
最大出力は制限された12馬力とフルパワーの25馬力があったようだ。
欧州では乗用車免許で制限された12馬力のバイクに乗れるようだ。
それ故に制限とフルパワーの二種類が同一排気量に存在していたのだ。

日本向けのNS125Rは現地のNS125RⅡがベースなのだろう。
3馬力低下の自主規制とフロントフェンダーがノーマルタイプな位か。
何と言っても鮮烈な印象を放つイタリアントリコロールカラーが最大の特徴だ。
更に日本版NS125Rにも同梱オプションのシングルシートカウルがあった。
最高速度は海外のサイトによれば約140Km/hのようだ。
私が若気の至りで出した最高速は約130Km/hだったような(時効完成済)。

覚えている範囲でパーツメーカーを記述してみるか。
フレームとハンドルはベルリッキ、ホイールとブレーキはグリメカ。
前後サスペンションはマルゾッキ、ライト関連はCEV。
シリンダーはジラルドーニ、キャブレターはデロルト。
チャンバーはソルファー、タイヤはピレリ(超ボロタイヤ)。
他は忘れてしまったようだが、いつか思い出すかも知れない。

NS125シリーズは次のNSR125シリーズ(JC20)に劇的に昇華する。
エンジン出力は最大31馬力へと向上しアルミ鋳造フレームに搭載された。
ベルガルダヤマハ、アプリリア、ジレラ等がライバルだったから当然だろう。

1988年12月に私の手元にやってきたNS125R。
今でも何とか現役で頑張ってくれている。
最も最古参でありながら頑張れば銀翼GTに次ぐ速さだ。
これからも名誉本務機として近距離作戦を中心にしていく予定だ。