こんにちは。暑いっす。裏の事務所 うえ臭え～！ 俺の汗で・・・。
今日はヴィレッジ・ヴァンガードについて書かせてもらいます。
光進堂に初来店の人はリアクションがほぼ同じ。
『ぎゃー！何これ。本屋？』 『ビレッジ・ヴァンガードみたい・・・』
そう、うちの店はヴィレッジ・ヴァンガードさん（以下V・V）と似ているといわれる。
なんか、光進堂で検索したら『光進堂＝ビレバンもどき』とか書かれてるし（笑）
似てるかな？
でも実は俺の原点はV・Vなんです。
５年前本屋の店長のオファーがあった時、正直どうも乗り気じゃなかった。
というのも、学生時代（高校・大学）ずっと光進堂でアルバイトさせられていた。
ここじゃなく、いまはなき南街店の方で。俺の勤務態度は最悪だった。
漫画やプロレス雑誌を読みながらレジをやっていた。今だったら間違いなく
クビだね（笑）。というのもつまらなかったからだ。
取次から送られた荷物を空け陳列して、はい終了。
売れ残ったら、はい返品。
本屋の仕事ってマニュアル化された、個性のない、
アイデアもいらない、ただの知的肉体労働（？）だと思っていた。（これ読んで業界の皆さん怒った？だってそう思ってたんだもん）
そうV・Vに出会うまでは・・・。
５年前イマイチ渋っていた俺に社長から、吉祥寺に面白い本屋があるから
見て来いと言われ、都会に出れるから行ってみるかと出かけてみた。
東急デパート前の地下の店に行った。
店内に入ると物凄い衝撃を受けた。
置いてあるもの全てが面白いし、POPも笑えるしセンスもある。
本もいわゆるベストセラーよりもサブカル本（当時は珍しかった）中心で、
買ってくださいってよりも、買えるもんなら買ってみろ！って感じだった。
このとき俺の心は決まった！
『面白い本屋をやろう』
店長になり仕事も引き継いだころから、オレのV・V通いが始まった。
最低週１回はV・Vに勉強しに行きました。
まだ当時立川になかったので、吉祥寺・瑞穂・下北沢・新宿・新百合ヶ丘・西葛西
御茶ノ水・・・埼玉の三郷まで行ったこともあった。
回数にしたら多分３００回くらいは行ってると思う。
凄い勉強になったね。名も知らない出版社からこんな面白い本が
出ているのか！とか。
あと雑貨を入れるのも苦労した。雑貨なんて取り扱っている本屋が無い時代
だったので、折角問屋を探してもなかなか取引に応じてくれなかった。
ようやく形が出来上がったのは半年くらいたったころだった。
V・Vの本でも、光進堂で売れる本とそうでない本がはっきりしてきた。
良く言えば俺に本を見る目がついたのかな？
雑貨も売れるものと、そうでないもの。流行すたりもあり相当ロスしたモノもあった。
ただ何度もこのブログにも書いてるけど・・・
うちクラスの規模の本屋が全国でどんどん廃業している。
実際この近くでもここ５年くらいで廃業が続出している。
もう昔ながらの『本屋さん』では生き残れないでしょう。
昔は出版社や取次の言う通りのことを素直にやっていれば、売れてる本を
送ってくれたりして、苦しいながらも廃業するまでにはならなかった。
ところが時代は変わった。アマゾンができ、欲しい本を自宅まで無料で送って
くれる。電子書籍を普通に使う時代もうそこまで来ている。
大体、本って高いでしょ！俺が言うのもおかしいが、なかなか買えないよ！
CD業界だって、大打撃でしょ？渋谷のHMVも閉店したくらいだし。
出版業界は大丈夫なんて、何の根拠もない理屈です。
V・Vは当時飛ぶ鳥を落とす勢いで、売り上げを上げていた
全国で唯一の本屋（？）だったのです。
だから、俺もこの本をもう１００回以上読んで勉強しました。
これV・Vの社長が書いた本（現在は会長）。しかし出版社が倒産した為
現在は入手不可能（笑）。
話が長くなるので今日はこの辺で止めときます。
なんか『ヴィレッジ・ヴァンガード』万歳みたいな内容だった？
光進堂はV・Vみたいになりたいの？
甘いな！・・・うちはV・Vを目指してません。
続きは『その２』で書きます。『その２』では今日とは一転して
毒吐きまくりの内容になります。
お楽しみに！