どうも。毎日うっとおしいですね。最近汗のにおいが気になる40男です。

  今日はうちのアルバイト君のお話です。

  名前はA君とでもしておきますね。

  彼は高校3年の冬(光進堂のバイトは高校生NGだが進路の決まった3年生は

  OKです)から始めて、現在大学4年生です。

  大のライトノベル好きで、毎月少ないバイト代で鬼のように買っていまし

  当時涼宮ハルヒが売れていた程度で、文庫担当者もよくわからないまま並べて

  いました。もちろん店長もライトノベルを読まないのでわかりませんでした。

  そんなある日、何かの雑誌か新聞で『アニメイト』のことが特集され、売上が伸び

  ている!というので観察しにいきました。3店舗ほど見学させていただきましたが

  (もちろん勝手に)

  『???』って感じでいまいちよくわかりませんでした。ただ電撃文庫系が鬼の

  ように積んであって、お客も手にいっぱい持って大人買いしていたので、

  光進堂もやってみようと思い、ある顔が浮かびました。

  そうA君です。2年前のある日、A君にこういいました。

  『俺がやってるみたいに、自分の好きなように、好きな本を並べて

  くれ。売上が伸びなくても全然気にしなくていい。

  どうや本屋界に革命を起こさんか?』

       (最後のところは前楽天監督ノムさんのパクリです)

  ただいくらライトノベルを売りたい・仕入れたいと思っていてもうちのような弱小

  店には注文しても入ってきません。新刊がでても人気作が1冊だけしか

  入荷しないなんて状態でした。

  角川書店にお願いしても→規定ですからの1点張り。(怒)

  そこで本屋さんならおなじみの神田村(本屋さんが買い付けにいく現金払いの

  問屋さん=千代田区神保町にある)に発売日にキャリーバッグもって買いにい

  きます。店長が。これはまた別の回で紹介しますが相当苦しいんです。

  そうして手に入れたお宝のような本をA君がディスプレイし、POPを書き、お試し

  本を作り、並べる。

  それを2年継続したのが今の姿です。

  

  


光進堂店長のOLEオレ日記


  

光進堂店長のOLEオレ日記


 


光進堂店長のOLEオレ日記


  こんな感じになりました。

  A君は自分がバイトに入っていない日でも来店し、20分くらい自分の作った

  棚を腕組みしながら眺めています。

そしてライトノベルの売上も、『革命』を始めたころに比べて300%UP!

  最近では角川の課長さんが、挨拶とお礼にわざわざ玉川上水まで来るよう

  になりました。

  A君と俺の『革命』はまだまだ終わりません。