以下,素人が勉強したノートです

間違えなど教えてくださいまし

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HbA1cの勉強ノート(1)では
言葉の意味を少し理解しました

Hb:ヘモグロビンの略
A:AとFがある(Adult 成人,Fetal 胎児)
1:A0,A1,A2がある.数字は単なる順番
c: これも単なる順番

どうもこれを理解するには

分析法に秘密がありそう


これも私の苦手分野ですが
それだからこそお勉強

(だんだん優等生になってきた)

HbA1c分析法の王道といえば
HPLC法
分析化学分野でよく使われ
「液クロ」といわれるもの

さて,がんばって分解していきましょう

High
Performance
Liquid
Chromatography

上の2つは
ハイパフォーマンス
すごいぞ,ってことでしょう

Liquidは液体
血液は液体なのでここは納得

Chromatographyは
クロマトグラフィー

クロマトグラフィーは
小学校か中学校でやったような


黒い水性ペンで,ろ紙にインクをグリグリ
水に浸して・・・
虹色に別れたような
あれですね

水性インクって今ある?

正式にはペーパークロマトグラフィーでした

クロマトグラフィーは
いろいろな物質が混ざった混合物を
分離する方法

植物学者が植物の色素を分離したことが始まりだそうです

ろ紙との相性の違いによって移動速度に差ができて
混合物が分離できる,というのが原理

HbA1cの場合
まず血液から
Hbを分離したり希釈する
必要があります

その後,
Hbをクロマトしちゃう
ということのようです

ろ紙に相当するもの(カラム,円柱)を使い
そこにHbを通過させ
移動速度をみるのが原理らしい

ヘモグロビンの構造や成分のちょっとした違いで
移動速度の差がでる
(どうも荷電の違いを区別しているよう)

結果はリブレのグラフのようにいくつかのピークが出てきます
横軸が保持時間で縦軸が吸光度

(これは出そうか迷いましたが,手書き,お恥ずかしい)

保持時間というのは
カラムの中に保持される時間と思います
右に行くほど長くなります
保持時間が長い=移動速度が遅い
ということと思います

例えばプラス電荷の一番大きい
糖化していないA0は
カラムの中を通過しづらく

最後にカラムを通過して検出器に向かい
グラフでは一番右に来ます

 

昔の運動会の障害物競走で

ネットの中をくぐって出ていくのがありました

最近みません

あんなイメージでしょうか

ピークの位置はヘモグロビンの性質の違いを示し
グラフのピークを保持時間の短い順に
A1a,A1b, A1cなど
と名付けたわけです

A1cがSとLに分かれています

これはまた次の機会に


これらは何か物質の名前ではなく
液クロで出てきたピークの名前なのです
(AとFは成人と胎児でしたね)

そして別の方法によってA1cはヘモグロビンに
グルコースが結合したものと分かりました
(と思います)

量については,特定の波長の光をあてて
その吸収程度によって調べます

グラフの縦軸に相当します

そして,グラフのピーク付近の面積を比較することにより
すべてのヘモグロビンのうちの
それぞれの存在比が計算されます

一番多いA0は

通常90%を占めますので
すごいピークになって
グラフでは
たいてい振り切って描かれます

そしてみんな大好き
HbA1cの割合(%)が
計算されるのです

(赤の斜線部,ちょっと広すぎ?)

めでたしめでたし
と,なりそうですが
まだまだありそうです

しかし,一区切りついたので
今日はここまで

きちんとしたグラフは
HPLC, HbA1cでググってみてください

HPLCのデータを
主治医の先生からもらったことがある人は
説明を受けているのでしょうから
手元にグラフがあるかも
(縦軸と横軸が逆?)

私は自分のHbA1cが

どんな方法で測られたのか
まだ確認できていません

また尋ねて主治医を困らせます