【滅びの前のシャングリラ】凪良ゆう 著

★★★★☆ (3.5)

没入感3

2022.7.12 読了

 

[凪良ゆう]の滅びの前のシャングリラ

ひと言でいってよくまとまって

いる物語だと思った。

3日で読み切ることができた。

ただ、わたしの物語に最も期待する

没入感は5点満点中3点。

日常を忘れずにページをめくることに

なった。物語は日常を忘れさせてくれる宝物

だと思っている私にとって、そこは残念だが、

全体がハッピーエンド

風味なので読み返すことが何度かあった。

とくに第1章から第3章にかけて。

 

さて、シャングリラとは理想郷のことを

指す。

本書では地球が巨大隕石の衝突をまじかに

ひかえ、世界が滅びる

直前になってシャングリラ(理想郷)

らしきものが

見えてきたハッピーな

人たちの物語である。

はっぴいえんどが好きなわたしと

しては、そこだけでポイントが

高い(笑)

 

死の間際になって本当の幸せが

わかる人はたぶん、多いだろう。

 

他人との比較ではなく

自分にとっての幸せとは

なにかを早く見つけられたひとほど

人生は輝くのではないか。

 

いや、本書のように死の間際に

なってでさえも本物の幸せが

みつかったらそれは幸せな人生

なのかもしれない。

 

逆にあの頃が幸せだったのだな

と死の間際になって気づくのかも

しれない、どうしよう。

 

死が間近にせまっている人たちの

物語だけれど、

そんな人たちが死の間際に

たしかに捉えた幸せな物語りを

あなたも読んでみませんか?