こんばんは~♪

ただ今の気温は24℃、湿度は46%です。


さきほど、ほとんど完了しかけていた本日の

ブログの文章が消えてしまいました(>_<)

噂には聞いていましたが、も~残念です。


皆さんは星野道夫さんをご存知ですか?

日本が誇る、世界でも稀有な才能を持った

写真家であり文筆家であった彼を。

星野さんは、43歳の時にヒグマに襲われ

逝去なさいました。わたくしは、あと数時間で

43歳を終えて次の歳になろうとしています。

不思議な感じです。

わたくしは、彼の写真と文章にこれまでとても

励まされ癒され、慰められ、そして勇気づけ

られてきました。どん底の時にも彼の写真と

文章を読むと不思議と心が落ち着き、穏やかに

なってきました。


そんな星野さんの著書に「アラスカ風のような物語」

(小学館文庫)があります。写真と文からなる素敵な

本です。皆さんも一度、手にとってみてくださいね。

その本の中に「サテライト・ムース」という項目が

あります。とても好きな項目で、今日はその中から

少し抜粋したいと思います。「ツンドラがワイン色に

染まる秋、ムースは繁殖期に入るのだ。雌の群れを

従える一頭の雄。~。その中にサテライト・ムースと

呼ばれるものがよく存在する。弱すぎて闘争の

相手にもならず、何度け散らされても、懲りずに

テリトリーのまわりを衛星のようにうろついている雄の

ことである。晩秋のある日、一頭の巨大なムースが

テリトリーに現れ、すさまじい闘いになった。~。

その時、どこからか別の雄ムースがスーッと群れの

中に入り込み、なんと交尾をしてしまったのだ。~。

自然は強い者だけが生き残り、子孫を残していくとい

う。オオカミに襲われるカリブーの群れは、逃げ遅れた

弱い者が犠牲となり、群れは強さを保っていくという。

とてもわかりやすい説明なのだが、自然は、本当に

そんな教科書通りに動いているのだろうか。もっと

偶然性が支配している部分があるのではないだろ

うか。自然は、ある意味において、弱い者さえも包容

してしまう大きさがきっとあるような気がする。~。

自然の番狂わせは、何か気持ちをホッとさせる。弱者

には弱者なりの生きる術がちゃんとあるのかもしれな

い。」


わたくしは、この文章を初めて読んだ時、まさに「ホッと

」し癒されました。そして今も星野さんは、わたくしの心

を温かくしてくれます。