「人間のクズ」という歌に心癒される。
我ながら、世界的に見てかなり特異な人間である。
この「冬の十字架」というアルバムは、かなりネガティブな感じの歌詞の曲が多い。
先に上げた「心のボーナス」という歌は、こんな一節から始まる。
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崖っぷちの清は、いつも感じてた。
吹き荒ぶ風にただ弄ばれて。
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清志郎の当時の状況は正にそんな感じだったんだろう。
そんな社会への脱力感すらロックに変え、世の中に発信する。
それも清志郎らしさなんだと感じさせるアルバムである。
このアルバムを聴くと、自分の小ささに気がつかされる。
世の中に向かって、
「オレはクズなんだー!」
とシャウトする偉大なロッカーに、
「キミはどうだーい?」
と言われちゃった日には、
「イエーイ!! オレだってクズだぜー!」
とシャウトで返したくなる。
今の自分を認め、受け止めて歩いていけば、今までとはまた違った世界が見えてくることに気付かせてくれた清志郎の歌に、このときすっかり惚れ込んでしまった。
ここで再び「心のボーナス」の歌詞を紹介します。
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「心のボーナス」
崖っぷちに立ってるのは清だけじゃないだろう
近くを通ったなら声をかけておくれよ
君にあった立ち方をみつけられるかもしれない
あ~、心のボーナスがほしい
あ~、心のボーナスを、ボーナスをおくれよ
今すぐに
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