外郭団体に関する特別委員会(健康局)
1.地方独立行政法人神戸市民病院機構について
新型コロナへの対応において、神戸市民の生命と健康を守るために尽力された役員ならびに職員の皆さまに深く敬意を表します。一方で、単年度で44億円以上の経常損益が発生し、3年間での黒字化を目指す経営改善が待ったなしの課題となっています。経営全般に関しては、同会派の野町議員からで、私から以下の要旨で質疑。全て改善に向けた前向きな答弁でした。
また以前、同委員会で提案した西神戸医療センター の待ち時間プッシュ通知については、令和7年のシステム改修に伴い実施予定との回答がありました。引き続き、経営改善と利用者サービス向上の両立に向けた取り組みを期待します。
医療DXの推進
(1)DXについて
・市民病院機構の電子カルテシステムは各病院で個別に構築され、保守費用が年間2億円以上発生してる。
・また、中央市民病院や西市民病院間では相互参照が可能ですが、西神戸医療センターとは互換性がない。
・システム更新の際には、パッケージ化された電子カルテを導入し、保守コストの削減や病院間での情報共有を促進することで、経営改善や患者サービス向上を目指すべき。
(2)DX人材の確保・育成について
・各病院では多種多様なシステムが稼働しており、その維持やメンテナンスに相当な経費が掛かっている。
・経費削減にあたっては事業者の言いなりにならないよう、システムや保守契約の仕様の中身について熟知し、事業者と対等に協議ができる情報技術の専門人材の確保や育成が不可欠である。また医療情報の活用にあたっても、そういった大量の情報を取り扱える人材が必要である。
・病院機構での人材の確保や育成について
(3)効果的なDXの展開
西神戸医療センターについて
(1)西神戸医療センターの建て替え
・現在、西市民の建て替えに向けた設計を進めているが、西神戸医療センターもH6の開院後相当の期間が経過しており、老朽化が進んでいる。
・西神戸医療センターの建て替えの将来的な検討について。
(2)西神戸医療センターの患者サービスについて
・建て替えまでの間も、患者サービスについては維持していく必要がある。
・西神戸で受診している方からは、駐車場の混雑や外来の待ち時間が長い、トイレの清掃が行き届いていない、病衣が古くなっているなどといった声がある。
・以前、外特でも質問したが外来の診療待ち時間対策で、診察の順番が近づいていることを着信や通知といったプッシュ型で患者に伝えるシステムの導入について。
2.公立大学法人神戸市看護大学について
質疑に向けて事前に視察を行い、同大学の役員の皆さまと意見交換をさせていただきました。イタリア・フィレンツェを模倣した美しいキャンパスは印象的でありましたが、維持管理費の負担が大きい点も課題として感じました。
・施設の維持、体育館やホール、グラウンドなど学校施設について、学生を優先しながらも市民開放の促進を。
市内就職率の向上や、就職支援については当局と打ち合わせで喧々諤々議論済です。
3.一般財団法人神戸在宅医療・介護推進財団について
委員会終了後、令和7年度予算に向けた要望書を維新会派から久元市長へ提出しました。