神戸ワイナリー(農業公園)の再整備方針が示されました。

 

 

 

 

 

 

 

経済港湾委員会が開催され、経済観光局に対し、以下の趣旨で質疑しました。
 
今回は、まだ方針が示された段階なので、今後、公募から事業者が選定される過程で、具体的な内容が検討されていきます。
 
質疑まで時間がなく、当日、思いつきで言ったりしてる事も多いので、また皆さんのご意見をお聞かせください。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
■旧農業公園再整備について
○黒田武志
 
・西区の特徴を活かした旧農業公園の再整備が動き出し、市内外、インバウンドを含めて多くの人が集まり、新たな賑わいが創出されることに大変期待をしている。
・再整備においては、本館、体験学習館、醸造施設、農産物直売所等の既存の建物・敷地を有効活用されるとのことで、特に玄関口にあたる農産物直売所「六甲のめぐみ」は、私も度々訪れているが、連日大変混雑している状況である。
・新たな賑わいを創出する観点で、「六甲のめぐみ」を訪れる方々に奥の施設全体を含めて一体として活用いただくことが重要である。
・例えば、「六甲のめぐみ」で購入した地元の食材をBBQ場で食したり、地元の食材を使った #カフェレストラン を設置することで施設全体を一体として楽しんでいただける。
・今後、公募の中で事業者の提案と選定に向けて、当局の再整備方針として、「六甲のめぐみ」を含めた施設を融合して、施設全体での賑わいをどのように創出していくつもりか。
 
(再質)
・土曜日15時頃、農業公園に改めて行ってきた。
・週末であったが、BBQ場は誰もおらず(冬は閉園)、犬の散歩や、園内を散策する方、また子供連れの方が公園の遊具で遊ばれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・旧農業公園では、ジャズフェスタ、夏祭りなどのイベントも行われており、多くの人が来ている。
・令和4年度における入場者数について、「六甲のめぐみ」はレジ打ちされた回数をカウントし60万件、旧農業公園は前年の入園者数に前年売上比率をかけて算出し約16万人となっているが、
 
この統計の仕方では実際の入場者数と乖離が大きいのではないか?

・例えば、大型ショッピングセンターや空港などで使用されている人感センサーの人数カウントは、広い範囲でも人の通過や滞留、混雑状況などを高精度で把握し、その計測データはクラウド上で集計管理され、ブラウザを通していつでも閲覧できる。
・同様に、農業公園も入口が限られているため、入口に人感センサーを設置することで、より正確なデータを得て、事業展開に役立てることができるのではないか。
・正確な入場者数・来園者数の把握は、今後の事業展開や、地域経済への波及効果を考える上で、またEBPM、マーケティングの観点からも重要な要素であり、改善の余地があると考えるが、いかがか。

※EBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング/エビデンスに基づく政策立案)とは?
政策の企画をその場限りのエピソードに頼るのではなく、政策目的を明確化したうえで合理的根拠(エビデンス)に基づくものとすること。
 

 

(再質)
・市内には、北区にフルーツフラワーパークがあり、また西区には農業公園の近郊に、ひょうご農林機構が運営する兵庫酪農生活センターがある。
・酪農生活センターでは、楽農学校では研修制度が充実している楽農学校があるが、野菜の直売所や、楽農カフェ・BBQ施設の運営、また食を楽しむイベント、農業について学ぶ機会などが提供されており、今回の再整備方針では果物狩り、野菜の収穫体験、一部の事業が重複していたり、類似の活動が行われている。
・このような重複を避け、二重行政を解消するためには、県市の近隣施設間での連携や役割分担を明確にする必要がある。
・例えば、重複する事業を見直し、それぞれの施設が特化したサービスを提供するよう調整することで、サービスの差別化を図ることができる。
・公募・選定を経て、事業者によって設計、工事に着手し、順次開業されるわけだが、施設間での情報共有や協力体制の構築は今後どのようになるのか。

 

 

(再質)
・資料では、正式名称が「旧農業公園」となっているが、公式サイトや、Googleマップでは、神戸ワイナリー(農業公園)となっている。
・他のサイトでは、神戸ワイナリー農業公園(愛称:神戸ワイン城)など
・正式な名称は、神戸の農業振興に関するブランディングの観点から非常に大事。
・再整備方針を見ると、もはやワインに関しては、主要な一事業に過ぎず、むしろ、神戸里山SDGs戦略に基づいた、農産物の地産地消や地域資源を活用した農業振興や、里山を生かした多様な人材育成や交流の意義が大きいと思われる。
・全国で評判が高く、多くの観光客が訪れる道の駅では、地元の人々からも愛されているだけでなく、遠方からの訪問者も記憶に残るような、〇〇の郷、
・例えば、フルーツフラワーパークは、「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」など
・「神戸」の冠は残しつつ、再整備方針や民間事業者の提案に基づき、名称はこの際、変えるべきではないか。
・このまま神戸ワイナリー(旧農業公園)で続けていくのか。

 

 

 

 

(再質)
・再整備方針には施設運営の基本的な考え方が詳細に明記されているが、神戸市全体の観光政策や人口減少化における交流人口の増加、地域創生の観点からの重要性については言及されていない。
・KOBE里山SDGsへの貢献ということで、そういった観点が盛り込まれているのか
・神戸市、兵庫県、JA兵庫六甲が組織している「神戸アグリインバウンド推進協議会」は、神戸の農産物の魅力を世界に発信し、市内の農村地域の活性化を図っている。
・再整備により、神戸市の全体的な政策の中で、農業公園はどのような位置づけに変わるのか。

 

(要望)神戸市民にとっても地元の再発見となるような拠点、また神戸観光の目玉の1つとして、地方創生の起爆剤となるような、また農業公園が目的地となるような再整備を。