みなと総局 平成30年3月7日 質疑要旨

 

質問:神戸港の港勢拡大について
先日の本会議代表質疑にて、神戸港の港勢拡大に関する質問をしたところ、市長より「神戸港の優れた荷役技術等を活用した貨物の高付加価値化の仕組みづくりを官民一体となって実現させていく」との答弁があった。
今後、更なる神戸港の港勢拡大のために民間事業者とどのように連携し、高付加価値化の仕組みづくりを進めようとしているのか?

 

意見:北米から神戸、アジアにかけてのトランシップにおいて高付加価値化、すなわち流通・加工等の製造機能を再編し、付加価値をつけて輸出したり、在庫調整や混載等を実施する。コンテナの数を追うだけでなく、神戸港は高付加価値を目指していくという方向性は良いと思う。
神戸港の将来構想を拝見し、目標年次が30年後と長期に渡っているが、ベトナムや東アジアは政変等もある地域であり、社会・経済情勢も変化する可能性もある。定期的にPDCAサイクルを回し、中期で検証し、スピード感を持って実行すれば、神戸港はもっと良くなる。

 

質問:団地内の空き店舗の有効活用について
同じ店舗が長期間空き続けているところがあるが(例:かりばプラザ、かすがプラザなど)、地域のにぎわいの観点から問題であると考える。テナント誘致にあたっては,地域ニーズに沿った店舗誘致に取り組んでいると思うが、長期間空きが続くようであれば、家賃を下げたり、業種を広げる等、柔軟な対応をすべきではないかと考える。OMこうべを所管し、まちづくりを担う「みなと総局」としてどう考えるのか?

 

要望:かりばプラザのリニューアル事業には多くの地域住民が期待を寄せている。そんな中、住民説明会やワークショップ等も開催し、意見を伺っていると聞いている。ただ、説明会やワークショップを開催して、意見を聞くだけではなく、市民意見が反映されるよう十分に考慮し、街づくりをしてほしい。今後、少子高齢化が進む中でも、子育て世帯が引っ越しをしてきて、多様な世代が交流・共生できるまちづくりとなるよう、リニューアルを進めてほしい。

 

要望:ハーバーハイウェイへのETC導入について
神戸港が更に発展していくためには、物流の円滑化が不可欠である。阪神港として大阪から神戸まで阪神高速湾岸線から直通でつながっているにもかかわらず、ETCがなく、いまどき現金で支払うというのは違和感がある。ハーバーハイウェイのETC導入に踏み切れていない原因として、コスト面だけでなく、渋滞による機会損失や経済損失を考慮して早期導入をしていただきたい。
参考)平成28年度の通行台数は約753万台、うち大型車が3分の1、普通車が3分の2

 

質問:メリケンパークのにぎわいづくり
神戸港の中でも、最も港の雰囲気を感じることのできる場所として、市民に親しまれているメリケンパークが再整備されたことにより、これまで以上に神戸らしい雰囲気を感じてもらえるようになった。しかしながら、例えば、海外の観光客の多い都市では、こうした場所にパフォーマー等がいたり、恒常的な賑わいがあるが、メリケンパークでは、あまりにぎわいを感じられない。今後のメリケンパークの賑わいづくりについて、どのような方向性で進めようとしているのか、環境整備にどのように取り組まれるのか?