「循環無端の輪」の話を紹介しましたが、最近、私の周りにもそれを感じる出来事が二つありました。

まず一つ目は、「あんこを入れすぎて潰れそうなので、あんこ減らします」ツィートをしたたい焼き屋さん。↓ニュースでも取り上げられていました。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/amp/000229149.html

天気も良かったので、久しぶりに自転車に乗って、このたい焼きやさんにたい焼きを買いに行きました。
すでに行列ができており、1時間待ちでした。

私は、1匹220円(税込)のたい焼きを5匹買いました。
1100円を用意していると、店主が「800円です」と言いました。市外から買いに来ると100円サービスで、その時自分は自転車で30分かけて来ていたのと、ツイッターを見たという話をしたのでさらにサービスしてくれたようです。「店長、サービスし過ぎでしょう!」と言いましたら「いえいえ‥」と。

レジの前を見ると「恩送り金」と書かれた入れ物があり、その入れ物にはお金がたくさん入っていました。
その横の、張り紙にはこう書かれていました。

「恩送り」を進めたい店
「恩送り」という言葉を知っていますか。

人はだれでも、だれかからの恩を受けて、生きています。ですから、「恩返し」のこころは大切です。
でも、たとえばですが、 毎日、明るいひかりや、あたたかさを あたえてくれている「太陽さん」に「ありがとう」と恩返しをしたくても、さすがに、太陽さんには恩返しができませんね。 (笑) 
そんなとき、だれかから受けた恩を、「返す」のではなく、ほかのだれかに「送る」というやりかたもあるのです。
たとえばですが、100円のおつりを、「つぎのお客さんのために使って。」とつぎにくるお客さんの分まで、ちょっと払っていく。
日頃、だれかから受けている恩を、ほかのだれかへと“送っていく“。
そうすると、たくさんの人のしあわせが生まれるかもしれない‥
それを、「恩送り」といいます。
たいやきの「分福屋」 は、「福を分ける店」。
当店には、福のおすそ分けをするために、「恩送り」をされていくお客様が、ときどきいらっしゃいます。
 いえ、 もちろん、当店でやる必要はありません。 (笑) でも、
 「恩送り」をする人が、もし、ひとりでも増えたら、 その ひとり分だけ、「ちょっといい世界」になる、そんな気がします。

それを見て私は恩送り金として、その入れ物にお金を入れさせていただきました。
一時間待ちましたが、心が温かくなって店を出ました。

もう一つの「循環無端」の話は次回に紹介したいと思います。