50年代後半頃にブラジル バイーア出身の4姉妹として登場し、
リオデジャネイロを拠点に活躍するクアルテート・エン・シーは
公式な結成から60年になる老舗、国を代表する女性コーラス・グループ。
 
2006年時点でも活動を継続していると、Wiki に書いてありますが、
それから後のニュースは聞いていません。どうなっていることやら。
 
ちなみに当ブログではかの女たちのアルバムを2作ほど記事にしています。
 
 
 

クアルテート・エン・シー  タンバ・トリオ / "Som Definitivo"  (1966年)
通算4作め

 

"Quarteto em Cy"  (1972年)   通算11作め

 

 
 
今回は1978年に発表した16作め(発表アルバム数はポルトガル語版 Wiki に準拠 を。
 
本盤はジャケットからも分かるように、伝統的な価値を重んじる方向性だったり、
サンバジャズ・トリオと組んだ高度な音楽性をもつアルバムも出している
このコーラス・グループのなかでは、わりとカジュアルなスタイルかなと。
 
タイトルは " Querelas Do Brasil "。
オープニングの表題曲から採ったタイトルですが、
この曲はわりとヒットしたそうです。
70年代終わり頃の都会的でモダンなセンスがうまく反映された、
キャッチーなアルバムだったかも知れないですね。
透明感のある美しいコーラスワークと、モダンな演奏の絡みは
さまざまなイリュージョンをかきたててくれそうです。
 
貼り付けた動画以外にも、カエターノ・ヴェローゾが書いた軽快な曲4. や
サンバソウルなジョルジ・ベンジョール(ジョルジ・ベン)の曲7. も楽しめました。
 
 
 
 
クアルテート・エン・シー (Quarteto Em Cy)
 
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ブラジル バイーア州 サルヴァドール 生まれの4姉妹。

1950年代の後半から地元で活動をはじめ、TVなどにも出演。

1960年頃には、リオデジャネイロ市に進出し

ヴィニシウス・ヂ・モライス、カルロス・リラらと親交を結ぶ。

彼らはグループの名付け親でもある。

 

モライスは彼女たちを評価して熱心に引き立ててやり、

「できるなら全員と結婚したいぐらいだ」という迷言を語ったという逸話がある。

1963年には、映画「SOL SOBRE A LAME」のサントラに参加する。

(Wiki より抜粋)

 

1964年 デヴュー・アルバム "Quarteto Em Cy"  を発表

 

オリジナル・メンバーは

  シーヴァ (本名:cyva de sa leite 1939年生まれ)

  シベーリ (cybele 1940年生まれ)

  シナーラ (cynara 1945年生まれ)

  シレーニ (cylene 1946年生まれ) の、頭文字が「cy」の4姉妹により結成される。

 

ただし1972年の "Quarteto em Cy" からは「新生Quarteto Em Cy」と呼ばれる再編成となり、

  シーヴァ (本名:cyva de sa leite 1939年生まれ)

  シナーラ (cynara 1945年生まれ) の、2人のオリジナルメンバーと、

  ソニア・フェヘイラ (Sonia Ferreira, 1967年に加入) と、

  ドニーニャ・タパジョス (Dorinha Tapajos) の2人によって構成される計4人になった。

 

 

 

Querelas do Brasil
美しいコーラスと、ワクワク感がある、都会的な明るいサウンド。
オープニング曲です。
 

 
 
 

Angélica
シコ・ブアルキとMPB4のミルチーニョが書いた曲を
透明感のある美しいコーラスワークで。
アコースティックギターやチェロ(クレジットにない)
ピアノなどが叙情的に盛り上げていきます。
 

 
 
 

Sapato Velho
跳ねるようにリズミカルなピアノで始まる清々しい演奏。
 

 
 
 

Plataforma
ジョアン・ボスコとアルヂール・ブランキの
ライティングチームが書き、
ジョアン・ボスコが歌ったサンバを軽快にカヴァー。
 

 
 
 
タイトルをクリックすれば曲を聴くことができます。
演奏時間の右側の ★ は曲の作者が 歌った or 演奏したバージョン。
★ は曲の作者以外のバージョン。
下の YouTube  (全曲) には  7. Salve O Verde が非表示となっています。
 

 1. Querelas do Brasil  3:16   
      (Maurício Tapajós, Aldir Blanc) 
 2. Angélica  (Miltinho (MPB4), Chico Buarque)  3:23   
 3. Maresia  (Sueli Costa, Abel Silva)  2:50
 4. Love Love Love  (Caetano Veloso)  2:25  
 5. Estrela Guia  (Maurício Tapajós, Paulo César Pinheiro)  2:33  
 6. Última Cena  (Miltinho (MPB4), Paulo César Pinheiro)  4:00
 7. Salve O Verde  (Jorge Ben Jor)  3:24  
 8. Santo Amaro  2:35
      (Luiz Cláudio Ramos, Franklin da Flauta, Aldir Blanc) 
 9. Sapato Velho  3:32   
      (Mú Carvalho, Cláudio Nucci, Paulinho Tapajós) 
10. Plataforma  (João Bosco, Aldir Blanc)  3:02   
11. Canudos  (Edu Lobo, Cacaso)  3:41  
12. Não Posso Me Esquecer do Adeus  (Caetano Veloso)  1:32  

YouTube  (全曲) 【Spotify に表示された収録時間】 36分40秒 

 

 
 
Acoustic Guitar – Miltinho   
Acoustic Guitar, Electric Guitar – Luiz Claudio Ramos
Bass Guitar – Jamil Joanes, Luizão
Cavaquinho – Neco
Drums – Paulinho Braga
Drums, Percussion – Zequinha
Percussion – Bezerra, Chacal, Doutor, Elizeu, Geraldo Bongô, Hermes, 
                   Nenem, Marçal, Normando, Wilson das Neves
Clarinet – Netinho
Flute – Celso, Copinha, Franklin da Flauta, Jorge Ferreira Da Silva
Trombone – Raul de Barros
Piano – Antonio Adolfo, Mú Carvalho
Piano, Organ, Synthesizer – José Roberto Bertrami

Accordion – Sivuca

Arranged By – Luiz Claudio Ramos
Producer – Marcos Maynard
 
 
 
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