今回紹介するSSW / パーカッション奏者、ナターシャ・ロジャースは
私のブログ内でどこに分類していいのか、悩ましい人物。 (笑)
独特の音楽スタイルですね。
当人はオランダ人の母とアメリカインディアンの血を引く父の間に
オランダで生まれました。現在はフランスに在住。
親の職業上の理由からなのか、各国に引っ越しを繰り返していたようで、
それが孤立感を招き、ピアノだけが寂しさをまぎらわす相手だったそうです。
そんなある日、父親が持っていたキューバの打楽器 コンガを見つけ、
その楽器に惹かれたことから、アフリカやキューバといった
大西洋側の黒人音楽の世界へつよい関心をもつようになった、とのこと。
のちにアフロ・キューバのパーカションを学んでいますが、それらや、
出身であるヨーロッパの音楽性やら、出自であるネイティブ・アメリカンの
文化的な影響などが混ざり合うことで、ナターシャの音楽的な世界が
形成されていったのかなと思います。
アルバムのタイトルは " Onaida "。意味は分かりませんが、
収録された各曲は、ヨルバ語、英語、スペイン語で歌われているそうです。
ジャケットがそうであるように、穏やかな母性に包まれた野生という感じ。
自然がもつみずみずしさや、息吹きも感じられます。
パーカッション奏者であることから、打楽器音が随所に鳴りわたりますが、
アタック感はつよくなく、アフロキューバンな香ばしさが心地よく立ち籠めます。
今年(2024年)発表されたナターシャの最新盤。
2012年に自主制作盤を出していますが、それも加えるなら
通算3作めになるソロアルバムです。
ナターシャ・ロジャース (Natascha Rogers)
フランス在住のSSW / ピアニスト / パーカッション奏者。
オランダ人の母とアメリカインディアンの血を引く父の間にオランダで生まれた。
家族で頻繁に引っ越しを繰り返し(ブレダ、ベルギー、カリフォルニア、ボルドーなど)、
孤独を癒やすためピアノに没頭した。
数年間 ブラック・アトランティックの世界を旅し、マンディンゴや
アフロ・キューバンのパーカッショニストたちからレッスンを受けた。
2012年 自主制作によるアルバム " Rise Your Soul " ★ を発表。
See
みずみずしく、フォーキーなオープニング曲。
ボーカル、パーカッション、ピアノ、アレンジと、
すべてをナスターシャが担当しています。
Sacred Night
アフリカらしさを感じるボーカルと演奏。
O Baba
躍動感のあるアフロ・ラテンのリズムと、
どこか透明感のあるサウンド/ボーカル。
Move Etchéké
♪ タイトルをクリックすれば曲を聴くことができます。
♪ () 表示のない曲は ナターシャ・ロジャース の作詞/作曲。
♪ ★ は曲の作者が 歌った or 演奏したバージョン。
2. The Wound 4:03
4. Sacred Night 3:07 ★
6. Sanza 1:50
7. Tambor 2:08
9. Land 3:17
10. Move Etchéké 2:20 ★
11. Run 4:03
12. The West (Natascha Rogers, Piers Faccini) 4:35
feat. Piers Faccini
☆ YouTube (全曲) 【Spotify に表示された収録時間】 37分39秒
Piano, Percussion, Vocals – Natascha Rogers
Keyboards (5, 7, 9, 10), Effects (12) - Joachim Olaya ★
Keyboards – Edward Rogers ★ (4)
Arranged By – Natascha Rogers
Arranged By [Additional] – Anthony Jambon (5),
Edward Rogers (4)
Producer – Joachim Olaya, Natascha Rogers
Executive-Producer, A&R – Natascha Rogers
Keyboards – Edward Rogers ★ (4)
Arranged By – Natascha Rogers
Arranged By [Additional] – Anthony Jambon (5),
Edward Rogers (4)
Producer – Joachim Olaya, Natascha Rogers
Executive-Producer, A&R – Natascha Rogers