1曲めの「ザラ板」というのは初めて聞くコトバですが、

本来は「すのこ」を指すようです。ここでは洗濯板のことかと思いますが、

大量の洗濯物を扱う専門業者用の洗濯板もそのように呼ぶようですね。

 

アラントゥーサンはニューオーリンズのR&Bミュージシャンとして

活躍していましたが、当地の古いジャズにも含蓄がありそうですね。

下に貼り付けた曲が収録されたアルバム "The Bright Mississippi" は

高評価を得たようで、

グラミー賞の最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム部門に

ノミネートされています。

 

橋幸夫が歌う3曲めは、私にはうろ憶えな曲ですが、年上のイトコが

よく口ずさんでいましたね。

ビートルズの来日旋風で、リズム歌謡まで上昇気流に舞い上がった感じ。

リズム歌謡の後にくるGSブームが、その翌年にひかえています。

 

4曲めのチェイスはやたら賑やかで楽しいけれど、

当時はこれがどういうジャンルの音楽に入るのか分かりませんでした。

たぶんブラス・サウンド全開な演奏なので、

ロックと呼ぶのに戸惑ったんでしょう(笑)

 

 


 
 
SSWの あがさ とブルガリア民謡のシンガー 佐藤みゆき  
によるデュオ、すずめのティアーズ   が歌った曲。
ザラ板節は民謡とありますが、戦後の横浜港における洗濯女たちの
労働歌という解説もあります。労働歌が民謡化したんでしょうね。
これにブルガリアの “洗濯歌”「Prala Nachka」を
組み合わせた不協和音コーラスですね。ライブはこちら →
 
                          (神奈川県民謡 + ブルガリア民謡   編曲: あがさ    
                       2023年12月22日 配信リリース)  

 

 


 
 
アラン・トゥーサン が発表した2009年のアルバム
"The Bright Mississippi" のオープニング曲。
ニューオーリンズのジャズを中心としたインスト曲が
メインとなるアルバム。
アラントゥーサンはこの盤ではピアノを弾いています。
作曲したシドニー・ベシェ  がクラリネットを吹く
41年録音はこちら →
 
                                 (Written-By – John Reid, Sidney Bechet    
                  2009年月 アルバム発売)    

 

 


 
 
橋幸夫 の81枚めのシングル。
同名の松竹映画 の主題歌でもあります。
曲を書いた佐伯孝夫と吉田正はこのコンビによるリズム歌謡5作め。
Wiki によると
リズムはアメリアッチとなっていて、
「メキシコ風のフラメンコ・リズムはマリアッチですが
これがアメリカ風にジャズ化され、アメリアッチと呼ばれ」たと
説明し、日本タップダンス界の祖といわれる中川三郎
最も新しいダンスとして振り付けを担当し、ステップを図解で解説。
また、
発売月はビートルズが来日した時と重なっており、
橋のリズム歌謡も最盛期を迎えて、発売と同時に大ヒット、
8月半ばに100万枚のセールスとなった。ということです。
 
                                 (作詞: 佐伯孝夫     作曲/編曲: 吉田正    
                         1966年6月23日 シングル発売)  

 

 


 
 
米国のブラスロック・バンド、チェイス のデヴューアルバム
"Chase" に収録されていた曲。なつかしい。
シングルとしてリリースされ、1971年5月からビルボードの
ホット100で13週間ランクインし、最終的に同年7月に24位を
記録しました。日本でも大人気で、和田アキ子もカヴァー →
まだハードロックもファンクもよく知らなかった当時の私は、
すごく派手なノリで理屈抜きに楽しめました。(笑)
 
        (Written-By – Bill Chase , T. Richards    編曲: Bill Chase   
                              1971年4月 アルバム発売)   

 

 


 
 
オマケ。
「親分、あっちの方が早くねえですかい?」
「バカヤロ! こちとら時代劇だ。新幹線はまだねえことになってんだよ」